神田伯山真打昇進襲名披露興行大初日~伝説の始まり

2月11日 松之丞改め六代目神田伯山真打昇進襲名披露興行へ行ってまいりました。
大初日!こちらも遠い昔かと思いきや、3ヶ月前なんですよね…

当日は6時30分に末広亭へ着きましたが、すでに100名以上の行列(;’∀’)
すごかったなあ…
幸いなことに7時前から整理券が配られたので、いったん帰宅。
二度寝をしてから会場へ向かう事となりました。

演目

神田松麻呂         寛永宮本武蔵伝~熱湯風呂
古今亭今いち        雨乞い村
桂小すみ
玉川太福(曲:玉川みね子) 六代目神田伯山物語
雷門小助六         擬宝珠
コント青年団        コント
神田阿久鯉         柳沢昇進録~お歌合わせ
三遊亭遊雀         初天神(克彦ちゃんver.)
マグナム小林        バイオリン漫談
桂米助           長嶋茂雄伝
春風亭昇太         漫談と小噺「犬貸してください」
〜仲入り〜
口上 (下手から)司会:遊雀 松鯉 伯山 米助 昇太 毒蝮
毒蝮三太夫         漫談
神田松鯉          寛政力士伝~谷風の情け相撲
ボンボンブラザーズ     曲芸
神田伯山          中村仲蔵

松麻呂さん・寛永宮本武蔵伝~熱湯風呂

5分程度の高座だったのですが、見事なインパクトを残してくださいました。
このネタは最初宮本武蔵は正体を隠し「宮田~」と名乗らなければならないのですが、宮本武蔵とそのまま言ってしまい、「あっ、宮本武蔵って言っちゃダメなんだ」と呟き会場の大爆笑をかっさらいました(´▽`)

太福さん・神田伯山物語

浪曲もブレイク前夜かなと思います。
みね子師匠も心なしか楽しそうでした!最後に「披露目のパーティーより受けた!」と、してやったりの太福さん(^^)

阿久鯉さん・柳沢昇進録~お歌合わせ

今日だけは彼を褒めてやってください!阿久鯉さんの目にも涙。
出世していく吉保が、まるで伯山さんのようでした!

遊雀さん・初天神

今日だけ?のスペシャルver.の初天神。
金坊が「克彦ちゃん」(伯山先生の本名)でした(´∀`)
お参りに行くかどうかもめている時、女将さんが煽る煽るw

天神様に、ブルボン・フォルクスワーゲン・キュレルが売ってました(笑)
お団子が買ってもらえず、だんだんサイコパスっぽくなっていくのは伯山先生に寄せているのか?

昇太さん

結婚についての話。
生前歌丸師匠は笑点で「早く嫁もらえ」と言っていたのは周知の事実ですが、収録が終わり帰る時に「いいなあ独り者は」とも仰っていたそうです。
昨年の年末は、テレビのチャンネルについて一悶着あったとか(^◇^;)

口上

拍手なりやまず!
・松鯉先生→目に光るものがありました。彼には時代を開拓する力がある。皆さんの「ご声援(5千円じゃないよw)」で盛り立ててください。
・米助師匠→丞の字が書けないので、すっきりした文字になってよかった。
・毒蝮さん→あまり会ったことない(笑) 彼は星から太陽になった。自ら輝くだけでなく、みんなを照らしている。
・昇太師匠→講釈を知らない人にとっては、彼が講釈。前座時代は何の輝きもなかった(^◇^;)

毒蝮三太夫さん

出囃子がウルトラマンでした(^^)
三平・円鏡(後の円蔵)・談志の披露目より凄いんじゃないかという今回の披露興行。

毒蝮さんは昔、笑点で座布団運びをしていた縁で末広亭で10日間高座を務めたことがあるそうです。
演目は10日間湯屋番でした。まだまだ元気な83歳、これからですね!
最後は桂小金治師匠直伝のオリンピック小噺で締めました。

松鯉先生・谷風の情け相撲

松鯉先生が昇進時(昭和52年)披露パーティーの様子を話してくれました。
当時師匠の2代目山陽先生が懇意にしていたキャバレーで開催し、余興はストリップだったそうです(^◇^;)

松之丞さんとして、初めて聴いた高座がこの「谷風の情け相撲」で、しかも末広亭だったなあと感慨深いです。
「びーん」という文字がでたら「ぼーう」がスパーンと入る。
意味なんてないんだよと言い放った本家が聴けて感激しました。
取り組み中、ちょこちょこ佐野山へ話しかける谷風がよかったです(笑)そう言えば、いつもは本題に入る前に眼鏡外すのですが今回はかけたままでした(゚∀゚)

伯山さん・中村仲蔵

高座に上がるなり「盛り上がりすぎですよ」と苦笑いしながらまくらなしで本編へ。
客席全員が固唾を飲んで見守る圧倒的な高座!末広亭が芝居小屋になり、花道まで見えました。
松鯉先生の口上、「時代を開拓していく」その言葉通り、稲荷町から名題になった仲蔵。伯山先生を投影しているかのようでした。

「昔の名人上手より目の前の役者!」これは昔はよかったと言っている人へ、もっと今の演者も見てくれ!という伯山先生からのメッセージだと勝手に思っております。
クライマックスでの、「堺屋!」「日本一!」「見事な工夫だ!」の掛け声はご自身の将来を暗示しているかのようでした。
40分の大熱演でしたが、あっという間の時間でした。

まとめ

伯山先生の口上・高座へ上がる時・終演後と鈴なりの拍手がなりやまずにカーテンコールまであるという異例尽くめとなりました。
伝説の一夜になった事は間違いなく、「あの場にいたんだ!」と自慢できる興行だった思います(´∀`)
1/380になれてよかったなあ…

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