2020年12月12日
国立演芸場で開催された「第500回花形演芸会」へ行って参りました。
こちらの会場は初訪問です。
入門20年以内という制限がある会で、毎年「大賞」「金賞」「銀賞」が発表されてます。
1979年から開催されているそうです。
「大賞」「金賞」はレギュラーと呼ばれる19名の中から選ばれ、「銀賞」はレギュラー以外の出演者から選ばれるとの事。「銀賞」を受賞後レギュラーになるといったシステムです。なんだか難しい…(;’∀’)
演目
桂南太郎 松竹梅
昔昔亭喜太郎 君の名は
桂宮治 四段目
桂雀太 天狗裁き
母心 漫才
三笑亭夢丸 睨み返し

喜太郎さん・君の名は
どうせすべるなら自分のやりたいことを、という事で新作です。
芸協の新作落語の未来は喜太郎さんの双肩にかかっている!?
浅草に修学旅行に来た男子校の生徒。
将来の夢をお願いしに蔵前の八幡様へお参りしました。
旅行から帰った生徒たちに起こった出来事とは…(;’∀’)
上半身と下半身をさわって「ある!ある!」
「タピオカのみたーい!」など、軽い感じが面白かったなあ。
宮治さん・四段目
あと二か月で真打昇進。
客席に悪態をつきまくるのは、柳家喬太郎さんを彷彿とさせます。
披露興行も盛り上がるでしょう!
宮治さんのさだきちは節々で腹黒い部分が出てました。
しかも旦那に聞こえるような大きさで叫んでるのがいいですね。
芝居の部分もかなり上手かったです。研究されてるのだろうなあ。
雀太さん・天狗裁き
雀太さんの天狗裁きはまくらから不思議な感覚に。
辞世の句→人生は夢のようだったというものが多い。
という事は、いま夢の中にいる?では目が覚めるのはいつ?
哲学の世界ですね。
何の夢を見たのか?で喧嘩をする夫婦から、隣人・家主・奉行・果ては天狗まで。
結局何の夢を見たか、全員聞きたいんかい!と突っ込みたくなるようなお話。
喜八は店立てさせられたり、奉行所で吊るされる。
そして天狗に八つ裂きにされるという不憫でならない扱いでした(;’∀’)
母心さん・漫才
以前はボケの嶋川さんが女装されてましたね。
なんか聞いた事あるコンビ名だなあと思っていたのですが、やっと繋がりました。
その嶋川さんの奥様は「オフィスまめかな」の社長。
結婚を機に同事務所所属となったそうですが、結婚は前座修行だそうで…
漫才もソーシャルディスタンスの時代で一人マイク一本なんですね。
ちょっと驚きましたが、これはこれでいいですね。
今回は「選挙」を題材にした漫才。
軽快なテンポがとても心地よかったです。
夢丸さん・睨み返し
睨み返しを聞くと年の瀬を感じますね。
来年のお正月「逆年金制度」という前座さんへのご祝儀は、みなさんどうするのでしょうか。
「借金の言い訳屋さん」腰は低く、債権回収が来るとものすごい形相で睨む。
出ていくとまた腰が低くなる。また債権回収に睨む。この緩急がとても面白い!
正に仕事人ですね。サラリーマンとしても見習う部分がありました。
サゲは夢丸さんの工夫かな?
代金を支払えなければ、そりゃそうなりますよね(;’∀’)
しかし、あの睨みを何度もやるのは疲れるだろうなあ…
まとめ
このメンバーで1,500円は安い!
仲入りがないのでダレないかなあと不安でしたが、そんな事もなくあっという間の2時間でした。
また機会があったら伺いたいと思います!
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