2020年3月6日
国立演芸場で開催された「第504回花形演芸会」を現地鑑賞。
この会自体が賞レースになってます。
事前にネタ出しをしているので、ネタ目当てで行けるのもいいですね。
ルールは下記の通り。
それでもよくわからない…(;’∀’)

演目
立川幸吾 真田小僧
三遊亭粋歌 働き方の改革
笑福亭喬介 七度狐
古今亭志ん五 三方一両損
鏡味仙成 曲芸
古今亭文菊 包丁

まとめ
喬介さんのまくらにとても共感。
「満員電車では両手を挙げる」「緊張がMAXになると無意識になる」
まさにその通りだと思いました。
そして、文菊さんの高座の上がり方は毎回気になりますね(゚∀゚)
仲入りなしの120分開催は、とりあえず今回が最後になるようです。
緊急事態宣言次第では8時終演もありえるので、またこうなる事もありえるのでしょうか。
粋歌さん・働き方の改革
ご自身の前職(食品会社の人事)の経験を生かした新作落語です。
出産から復帰した女性は規定を利用して子連れで出社。
産休に入る前からメンバーが変わっていないといいますが…
「介護連れ出勤」
「ペット連れ出勤」
「彼氏連れ出勤」
いろんな服務規程ができてるんですね。
「みんな心配だから」という点は同じですが、心配しすぎて会議が進みませんでした。
粋歌さんは3月21日より真打に昇進。
「弁財天和泉」に改名されるそうです。
喬介さん・七度狐
「深い時は突く!」
…(;’∀’)
喜六の奇想天外な行動に大爆笑。突きの勢いが強くて清八さん痛そうです。
べちょたれ雑炊をひたすら食べているのも面白かったなー。
棺桶が運び込まれても、鍋ごと食べている緊張感のない感じも最高でした。
「ごめんやすー」「ごめんやすー」
「あほー」「お前よりましー」
(゚д゚)
志ん五さん・三方一両損
「左官の金太郎」と「大工の吉五郎」
この二人がが繰り広げる、いかにも江戸っ子だなというお話です。
落語で聴くのは初めてかな?
エピソード自体は、時代劇「大岡越前」で何度か観たことがあります。
張り替えたばかりの障子に穴を開け、吉五郎宅の様子を見る金太郎。
拾った財布の中に入っていた三両をめぐって大喧嘩をする二人。
当時はこんな喧嘩しょっちゅうだったんでしょうなあ…
「大家ー!壁薄いぞー!」
吉五郎の隣人が長屋の壁の薄さを嘆いてました。
志ん五さんの高座は4回目ですが、いずれも新作の「トイレの死神」でした。
今回初めて古典を聴けてよかったです。
文菊さん・包丁

令和元年度花形演芸大賞の文菊さんです。
「世の中はご婦人で成り立っている」
昔は男が威張っていましたが、現代でそんな事を口走ったら一瞬で消されるそうで…
すべてを飲み込んだ後、おかみさんの手のひら返しが面白かったです。
事情を知るとああも変わるものなんですね(;’∀’)
清元の師匠と収まっていた久次でしたが、他にいい女ができたと言う。
そこで、鰻屋で兄弟分の寅とおかみさんを芸者に売り飛ばすための策を練る。
銭なしだった寅は気が乗らないながらも策に乗る事になります。
「出しましょう。めんどくさいから」
亭主の留守中、初めて入った家で鼠入らずを開け佃煮を引き出し、揚げ板を上げて漬物を食べる寅。
ただ、おかみさんは相当堅い方でお酒を一緒に飲まない。
手を出しても叩かれ、更には額や頭を叩かれる。
開き直ってすべてを白状した寅におかみさんは…
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