2021年7月25日
国立演芸場で開催された『第708回花形演芸会』を現地鑑賞。
公演自体がコンテストになっている演芸会です。
ルールは下記の通り。
何度見てもわかりずらい…(;’∀’)

演目
桃月庵あられ 子ほめ
春風亭一花 黄金の大黒
三遊亭小笑 粗忽の釘
古今亭志ん五 お菊の皿
~仲入り~

まとめ
これまでは仲入りなしの公演だったので、仲入り入ることが新鮮でした。
前座さん含めて連続六席はちょっと疲れますからね(;’∀’)
しかし、べ瓶さんの『らくだ』面白かったなー。
長尺のネタなのであまり聴く機会が少ないですが、べ瓶さんのは天下一品ですね!
次回8月公演は即完売だったため見送り。
9月公演も争奪戦になりそうな顔付けなので、チケット確保を頑張りたいと思います(笑)
一花さん・黄金の大黒
一花さんの高座は華があるんですよね。
「女性の落語家が出ると、落語界が長くなる」と言うそうですが、一花さんはしっかり時間を厳守。
江戸時代はお金がなくても、長屋連中で楽しく暮らしていた様子がうかがえるお話。
適当に生きていても苦笑いしながら見守る大家さんもいいですねえ。
着物の『絽』に奥さんの腰巻を合わせて『袷』にしてるのが面白かったです。
つぎはぎの羽織をみんなで使いまわして口上を述べる長屋の人々。
が、最終的に「捨てちゃえ!そんなもの!」…(;’∀’)
小笑さん・粗忽の釘
小笑さんは今回初めて。
『成金』メンバーで高座を観ていなかった最後の一人です。
風貌が江戸落語の『与太郎』っぽいですね(失礼…)
おっちょこちょいが騒動を起こす粗忽の釘。
なんとなく三遊亭遊雀さんが見える高座でした。
発声方法が似てるからかでしょうかね。
志ん五さん・お菊の皿
当日の体温は34.0℃だったそうです(;’∀’)
お菊さんが出現する場面は鳴り物入り!
鳴り物入ると迫力がありますねー。
怖いもの見たさの江戸っ子に、子犬が加わる様子が面白かったです。
子犬『ポチ』も女性好きなのでしょうか。
お菊さんは、差し入れをたくさん食べてぶくぶくに太るのでした。
仲入り
白酒さん・青菜
江戸落語の青菜、久しぶりに聴きました。
こちらは奥さんから旦那の真似事を提案されるんですね。
「酒はあるだけ飲む。法を犯してしてまで飲む」という植木屋さん。
『柳陰』で幽霊がでそうなので、「お菊さんのような幽霊だったらいいですね」と前方の話を使って笑いを取ってました。
「鞍馬から牛若丸が出でまして、名も九郎判官」
→「裏庭から牛を一頭のみ込んだ、ハルク・ホーガン」!?
どうやら植木屋さんには鯉の洗いが口に合わないようで、氷が一番おいしかったとそうです(笑)
母心さん・漫才
ツッコミ担当の関あつしさんが、先日絵本を発売されました。
嶋川さんにいじられる様子が面白かったです。
関さんから依頼された100冊分を売り切ったそうで、「絵本売って友達失う」とぼやいてました。
更に50冊の販売を追加で依頼されているようで…
べ瓶さん・らくだ
出囃子が『かんかんのう』だったでしょうか?
ヴァイオレンスな話はべ瓶さんに合ってますね!
舌なめずりをする、らくだの兄貴分『弥猛の熊五郎』の脅迫に大爆笑。
素晴らしい高座でした。
輩の熊五郎と因業大家に挟まれるくず屋さんは災難ですが、だんだん楽しくなっている様子も面白かったです。クライマックスではちょっと泣けるお話と思いきや…という場面もよかったなあ(笑)
「お前の額の傷は何のためにあるんじゃい!」(;’∀’)
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