2020年4月9日
此花千鳥亭で開催された「連続講談千鳥亭」2日目をオンライン視聴。
その名の通り、連続物の講談を数日にわたって読む公演です。
2日目の公演。ここから更に話は面白くなっていきます。
演目
旭堂南龍 怪猫奇譚・播州猫騒動②赤壁猫の由来
旭堂小南陵 壷坂霊験記②
旭堂南鈴 寛永三馬術・曲垣と度々平①
南龍さん・播州猫騒動②赤壁猫の由来

身を呈して主人の仇を討つ様子は、泣けてきますね。
だからこそ、現在までそのお話が紡がれているのでしょうか。
ならず者「寛治・寛三」に殺され、持ち金120両を奪われてしまった源五郎。
その後、道を通った仙太郎・万吉が亡骸を発見。
源五郎の家に運び込みます。
夜通しのお通夜。
少し休んだ後二人が見た光景は、源五郎が起きて動いている姿でした。
食事をしている姿を見て怖くなった二人は、庄屋の家に飛び込みました。
話しを聞いた庄屋は、槍の名手・鈴木太一郎に話を持っていく。
鈴木は妖怪の仕業と判断し、槍を持ち源五郎の家に向かいます。
源五郎は猫のたまに操られていました。
槍を突き出しては翻るたま。なかなか成敗できないできません。
どこかに案内をしているような感覚を覚えた鈴木。
物置小屋に着いたたまは、動かなくなりました。
疲労困憊、鈴木の貫かれた槍先に二人の男が更に貫かれていました。
この二人は「寛治・寛三」
たまは自分の身を呈して、源五郎の仇を討ったのでした。
この猫が命を落とした白壁は、「赤壁大明神」として手を合わられたそうです。
このたまが、また猫として生を受け騒動になります…
小南陵さん・壷坂霊験記②

いやー、嫉妬ってのは怖いものですね。
七之助と伝九郎の思惑が、この辺から一致しなくなっていきます。
主な登場人物
沢市 お里 江戸屋金兵衛
高木七之助 中川幸之助 伝九郎 おかめ(伝九郎の妻) 佐平次(七之助の家臣)
お里と結婚した沢市でしたが、自分の目の事で自暴自棄になっていました。
大坂に行けば何とかなるという話を聞き、親類縁者を頼りに家を出たところ、父親に世話になったという「伝九郎」という人間に出会います。
伝九郎は口八丁手八丁でお里を信じさせ、奉公のために15両前借りという話にします。
この伝九郎は七之助の子分で、お里をものにしたい七之助の策略でした。
目を治すため、沢市を説得したお里。
伝九郎は、偽の証文を作り早々に印を押させました。
この証文はお里を七之助の妾にするための証文。
奉公の店に行くための駕籠は、高木家へ。
騙されたお里は、もちろん妾になる事を承知せず。
しかし、七之助の命令を聞いた伝九郎にいたぶられました。
その後、蔵に縛られましたが、七之助の家臣・佐平次の手引きで逃れました。
一帯で有名な侠客、江戸屋金兵衛の下へ向かうお里。
話しを聞いた金兵衛はここに来ると察し、懇意にしているお寺に移します。
江戸屋に乗り込んだ伝九郎は、家探しましたが当然見つかりません。
金兵衛一家に袋叩きにされた伝九郎は合えなく退散。
数か月後、伝九郎の開いている賭場。
寺男久助から、1両と引き換えに情報を引き出そうとした伝九郎は…
南鈴さん・曲垣と度々平①

曲垣のその後の話は初めて聴きました。
こんな人生を歩む事になっていたんですね。
度々平の明るいキャラクターがとても面白いです。
江戸から丸亀藩に飛ばされた曲垣。
いつもの通り酒をちびちび飲んでいると、「お頼みもうしまーす」の声が。
出てみると、柳河から来た「度々平」という百姓の倅がやってきました。
度々平は、馬が好きで日本一の腕前を持つ平九郎を訪ねてやってきたとの事。
身受けの保証人はいませんでしたが、度々平の立ち振る舞いから武士である事を見抜く。
面白そうだったので置くことにしました。
翌朝からよく働く働く。10日経ったある日。
お酒とうなぎのかば焼きを買い出しに行った度々平は、萩原清左衛門の甥・斎と口論になり斬りつけてしまいます。
翌日、主人の生駒家から呼び出された平九郎ですが…
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