第七回連続講談千鳥亭3日目4/10

2021年4月10日
此花千鳥亭で開催された「連続講談千鳥亭」3日目をオンライン視聴。
その名の通り、連続物の講談を数日にわたって読む公演です。

中日3日目。
これからどのような展開を見せていくのでしょうか。

演目

旭堂南鈴  寛永三馬術・曲垣と度々平②
旭堂南龍  怪猫奇譚・有馬猫騒動①
旭堂小南陵 壷坂霊験記③

南鈴さん・曲垣と度々平②

短気は損気。
自分の行いの罰が主人に及ぶ程、やりきれないことはないでしょうねえ…

10日目で重役の甥を斬ってしまった度々平。
翌日出頭命令が下り城内へ登った平九郎ですが、重役が言った度々平を引き渡せとの命令を不承諾。

話しは平行線のまま。
結局平九郎は職禄を返上し、浪人になる事になりました。
これを聞いて度々平落涙しながら、平九郎へ陳謝します。

「どこへでも連れて行ってください」と言った度々平。
夜に家財を売り払い路銀を確保し、平九郎と流浪の旅に出ます…

南龍さん・有馬猫騒動①

女性のいじめというのは、怖いものですねえ…
陰湿な様子は現代でもあるのだろうなあ。

「赤壁大明神」として祀られたたま。
輪廻転生し、天明年間の赤羽橋・有馬頼孝の屋敷に場所が変わります。

病犬に柄杓を強打し、白猫を助けたお滝。
お滝は頼孝の妻・千代姫のお側使いです。
褒美に賜った白猫を「たま」と名付けました。

頼孝はお滝を気に入り、妾にする事に。
寵愛を受け「お滝の方」と呼ばれましたが、それまで頼孝の寵愛を受けていた「岩浪」という妾が悋気を起こし、女中の「竹・虎」と一緒にお滝をいじめるようになりました。

ある日、髪が乱れ、衣類が破れている女中の「仲」が飛び込んできました。
話しを聞けば岩浪の女中にいじめられたとの事。
お滝の方は仲を慰め、櫛やかんざしを渡し休むように言います。

「私にとっては、これは荷物にしかならない」
そう言ったお滝の方。妙な胸騒ぎがしたお仲はもう一度様子を見に行きますが、そこで自害し事切れた姿を発見します。

遺言を見たお仲は、側にいたたまに見つめられ何かに憑りつかれたように、お滝が自害した時に使用した短刀を持ち、何処かへ向かいます…

小南陵さん・壷坂霊験記③

主な登場人物
沢市 お里 江戸屋金兵衛 海全和尚 久助
高木七之助 中川幸之助 蝮の伝九郎 おかめ
山本軍太夫(郡奉行)

寺男久助の羽振りがいい様子で、東陽寺住職・海全和尚と金兵衛の関係を連想した伝九郎。
久助からお里が匿っている情報を聞き、おかめ・中川と共に東陽寺へ。

お里は再び高木家に連れ去られてしまいました。
話しを聞いた金兵衛は、後を託し単身高木家に乗り込みます。

一方高木家。
再度妾になる事を不承知になったお里に、七之助は刀に手を掛けます。
これを押さえた伝九郎は、七之助と中川に痺れ薬を飲ませ、おさとを連れ出す。

二、三町離れた地蔵堂に駕籠がいました。
駕籠は50両吹っ掛けましたが、伝九郎は拒否。
ついには乱闘騒ぎになります。

その間に、お里は何者かに連れられて行きました。
乱闘の最中お里がいなくなった事で、更に喧嘩。

不安になっておりましたが、連れて出したのは金兵衛でした。
泣きながら感謝し江戸屋に身を置く事になったお里。

翌日、おかめと駕籠屋の遺体が発見されました。
奉行所が調べて回ると七之助の悪事が露見。
郡奉行・山本軍太夫が金兵衛を呼び出します。

金兵衛は軍太夫に洗いざらい話すことにしました。
両方の話を聞くという事で、七之助と中川も呼び出し。
悪事露見が怖くなった七之助は、奉行に賄賂を贈る。

賄賂を見た軍太夫は、ある命令をし二人に会う事になります…

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