第七回連続講談千鳥亭4日目4/11

2021年4月11日
此花千鳥亭で開催された「連続講談千鳥亭」4日目をオンライン視聴。
その名の通り、連続物の講談を数日にわたって読む公演です。

4日目、いよいよ物語は佳境へ差し掛かります。

演目

旭堂小南陵 壷坂霊験記④
旭堂南鈴  寛永三馬術・越前家召し抱え①
旭堂南龍  怪猫奇譚・有馬猫騒動②

まとめ

この会は埋もれてしまった講談を、速記本から掘り起こす会だったんですね。
速記本は残っているけど、演者がいないから音源が残っていない。
そう考えると、次の時代へ繋げるための貴重な公演なのでしょう。

小南陵さん・壷坂霊験記④

主な登場人物
沢市 お里 江戸屋金兵衛 海全和尚
高木七之助 中川幸之助 蝮の伝九郎
山本軍太夫(郡奉行)

伝九郎と駕籠屋の喧嘩で死人が出てしまったため、奉行所が出て来ることに。
金兵衛、そして七之助と中川の経緯も聞いた郡奉行・軍太夫。
七之助から50両の賄賂をもらった翌日、評定に臨みます。

お白州には、お里・金兵衛。そして七之助と中川。
軍太夫は形式通りお里の事を尋問しますが、知らぬ存ぜぬ。
お里は「嘘をついている」と言います。

軍太夫は二人が賄賂を持ってきた夜、話したことを記録させていました。
公正に裁き、七之助は蟄居。父はお役御免。中川は牢に入ります。
しかし、伝九郎の行方はいまだにわかりませんでした。

一方、沢市は金兵衛のお世話で大阪の眼医者で治療していました。
が、一向に良くならず医者も匙を投げてしまいました。
「これからは心の目で見て参ります」覚悟を決めてお里の元へ帰ります。

七之助と中川は藩から追放になりました。
路銀を巡って二人が口論していたところ、伝九郎が出現。
今度は三人で、金兵衛を討つために冬を待つことにします。

金兵衛は雪の降る夜、東陽寺との海全和尚との碁の勝負で遅くなってしまいました。
その帰り道に三人に急襲を受ける。
七之助は斬りましたが、その間に伝九郎から竹槍を脇腹に。

江戸屋へ運ばれた金兵衛は…

南鈴さん・越前家召し抱え①

どんな状況であってもどっしり構える平九郎は、いい主人ですね。
右往左往してしまうと、度々平もやりやすいでしょうねえ(;’∀’)

丸亀を出立した平九郎と度々平。
海を渡り、備前から京都。東海道から江戸を周り三年かけて越前・福井を訪れます。
その途上金欠になってしまったので、仕官を目指すことに。

「旦那は千石に」と豪語する度々平にやり方を任せる平九郎。
一番大きな旅籠に泊まった二人は、何でも飲み込んでしまう「部屋頭」太座衛門親分に頼んで厩部屋に転がり込みます。

間垣平九郎という名前は売れているので、度々平の兄弟「和田平」として別当になった平九郎。
二人とも何もしないので周りから不満噴出しますが、太座衛門は「天は役に立たない人間を娑婆に産まない」とかばい続けます。

一方、尾張の徳川義直公から「鬼黒」という暴れ馬を送られた、福井藩主松平忠直公。
馬術自慢の忠直に乗りこなせるかという意味がありますが、一人も背に乗せた事のない鬼黒は暴れています。忠直は馬乗り役の八木作左衛門に調教役を託すことに。

一か月後、群衆の前でお披露目となりました。
ほったからしだったため離れ鞭を打った瞬間鬼黒は暴走。

作左衛門は吹っ飛ばされ、抑えようとした人々をことごとく蹴り上げる。
厩部屋にはたくさんの人が運び込まれます。

それでもまったく働かない度々平に激怒した太座衛門。
「度々平を連れて来い!」と別当に命令します…

南龍さん・有馬猫騒動②

猫だけではないですが、動物をいじめると祟られるんでしょうねえ…
いじめの恨みは怖い…(;’∀’)

自害したお滝の方は、飼い猫のたまに岩浪・竹・虎の恨みを話していました。
壮絶な姿を目撃した女中のお仲は、自害した際に使用した短刀を手にして、何かに憑りつかれたように岩浪の部屋へ向かいます。

竹・虎を殺害したお仲ですが、危険を察知していた岩浪から薙刀で一突き。
しかしほっとしたところ、たまから喉笛を引きちぎられてしまいました。
岩浪・竹・虎の死体を眺め、頭の飾り物を外し姿をくらまします。

一方、お滝の方の弟・与吉と母親。
実家の母親の元に帰った与吉は、父親が祀られている仏壇に血がある事に気が付きます。
そして、戸を叩く女性の声。母親は、お滝の召使い・お仲の声との事で戸を開けてと指示。

しかし、戸を開けても誰もいませんでした。
その代わり文箱が残ってます。文を見ると、お滝からの手紙が。
その瞬間、仏壇が開き血に染まった猫が出て来ました。

そこには朱に染まった3つの女の飾り物が。
翌朝一番に有馬家の屋敷へ向かおうとした際、激しく戸を叩く音が…

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