連続講談千鳥亭5日目4/12~千穐楽

2021年4月12日
此花千鳥亭で開催された「連続講談千鳥亭」5日目をオンライン視聴。
その名の通り、連続物の講談を数日にわたって読む公演です。

5日目、千穐楽。
お三方とも結末かと思いましたが…(;’∀’)

演目

旭堂南龍  怪猫奇譚・有馬猫騒動③
旭堂小南陵 壷坂霊験記⑤
旭堂南鈴  寛永三馬術・越前家召し抱え②

まとめ

5日間連続の講談、計15席は初めての経験でした。
これくらいなら毎日集中できますね。

更に間髪入れず翌日次の話。
前日の話の記憶がしっかりして、とても聴きやすかったです。

次回は6月2日~16日(!?)
何と15日間、すべて赤穂義士伝。

義士伝は300席あると言われているので、初めてのお話がたくさん聴けるでしょう。
今からとても楽しみです!

南龍さん・有馬猫騒動③

読み終わらないんかーい!と肩透かしを食らいましたが、
これも講談の魅力ですね(笑)
続きが気になる…(;’∀’)

朝、戸を叩いたのは叔父・高橋文左衛門からの使いでした。
お滝が自害したことを知り、有馬家へ向かう弟の与吉。

文左衛門と会った与吉は、自害したいきさつを聞きました。
また、与吉は文左衛門に昨晩体験した出来事を話しました。

与吉はお滝の方が働いていた時に貯めた80両を渡し、とりあえずは帰る事になります。
その際、財布を落とし小判が出てしまいました。

それを見ていた有馬家の足軽が、与吉とその母を殺害し80両を奪って帰ってきます。
火の見櫓を担当していたもう一人の足軽も殺し、すべて化け物のせいにして逃げようとしましたが、それを見ていたたまに喉笛を噛みちぎられ絶命。

「火の見櫓には化け物が住んでいる」
このような噂が立ってしまい、誰も上がりたくなく難儀していたところ、大関・小野川喜三郎がやってきて火の見櫓へ。化け猫と一騎打ちする事になります…

小南陵さん・壷坂霊験記⑤

「願い」は欲。一心に信じて願えれば欲ではない。
特別な人が来てるから、自分をよく見せたいというのは欲なんですね(笑)

主な登場人物
沢市 お里 江戸屋金兵衛 海全和尚 勘太(金兵衛の子分→跡取り)
蝮の伝九郎 中川幸之助

伝九郎に竹槍を突かれた金兵衛。
江戸屋に戻りましたが、子分に後事を託し息を引き取りました。

一方、伝九郎と中川。
山中へ逃げている最中に、中川は漁師の仕掛けた銃に討たれ死亡。
伝九郎は何処かへ消えてしまいました。

毎日、東陽寺まで金兵衛のお参りに行っているお里。
ある日海全和尚に、沢市の目の事で観世音へのお参りを教えられます。
壷坂の観音様がいいとの事で、毎日夜更けに家を抜け出しお参りに。

しかし、いつもより早く目が覚めてしまった沢市が、お里がいない事に気が付きました。
翌日、帰って来たお里を問い詰めた沢市。
夫婦喧嘩の仲裁に入った勘太は、壷坂寺へお参りしている事を話します。

真実を知った沢市はお里と壷坂寺へ。
しかし、持病の合薬を家へ取りに行かせている間に、沢市は崖から飛び降りてしまいました。
もどって来たお里は愕然。

そして、物陰から出てきた伝九郎に連れて行かれそうになります。
お里は手を振り払い、こちらも崖から飛び降りる。
伝九郎は狼に喰いちぎられました。

沢市・お里は観世音に魂を吹き返され、沢市は目も見えるようになりました。
この噂はたちまち広がり、壷坂観音はお参りが絶えなくなったとか。
更に沢市・お里に殿様から田地田畑与えられ、夫婦仲睦まじく暮らしたそうです。

南鈴さん・越前家召し抱え②

桃園の誓いよろしく、馬術の名人三名が義兄弟の契りを結ぶ場面は胸がいっぱいに。
寛永三馬術・間垣平九郎はとても気持ちのいい物語でした。

相変わらず鬼黒が暴れ回ってます。
別当たちの呆れた態度を背に、度々平は鬼黒の前に。
横っ面をひっぱたき、鬼黒を見事乗りこなしました。

松平忠直公から名人と声を掛けられますが、「私は名人ではなく上手くらいで、名人は別にいる」という度々平。
「では、名人は誰か?」と重ねて声を掛けられた度々平は、平九郎の事を話します。

度々平は、平九郎を越前家に1000石で仕官させることに成功しました。
侍と見破っていた平九郎から正体を聞かれた度々平。

度々平は筑後柳河の城主・立花左近将監の家臣、向井蔵人義晴。
蔵人は、間垣流の馬術を盗むために下郎奉公していたのでした。
平九郎は喜んで馬術を教えると言います。

蔵人は馬術を教わる3年の間800石で召し抱えられる事に。

その後、参勤交代で越前家は江戸へ。
平九郎・蔵人は、筑紫市兵衛と馬術を競い合い、忠直公の介在で兄弟の契りを結ぶのでした。

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