第八回連続講談千鳥亭4日目6/5~『美』と『勇』

2021年6月5日
此花千鳥亭で開催された『第八回連続講談千鳥亭 4日目』をオンライン視聴。

今回は『赤穂義士伝』がテーマ。
↑の写真は、高輪・泉岳寺にある大石内蔵助の銅像です。

演目

旭堂南舟  「   」(一)
旭堂南龍  前原伊助(四)
旭堂小南陵 大石内蔵助(四)

南舟さん・「  」(一)

南舟さんの15日のテーマは『美』
なぜ「 」になっているか?
それは、素性が明かされなかったからです(笑)

舞台は浅草・浅草寺境内。
観音堂の横手で、ある美少年の侍が無法者にぶつかった。
この無法者『マムシの勘助』は侍を恫喝。

頭に血が上った侍は、刀に手を掛けた。
喧嘩という事で野次馬が集まって来たが、誰も仲裁に入らない。

侍が刀を抜こうとしたところ、美しい女性・水茶屋の娘『おはな』がお金を渡す。
すると勘助はそそくさと退散。

「刀を抜かず無事で済んだ」とお花にお礼を言った侍。
果たしてこれは誰なのか?

南龍さん・前原伊助(四)

伊助が捕まったー(;’∀’)
果たして生きて帰れるのでしょうか…

「どこの出物で、どういった経緯で目貫を入手したのか?」
佐々木琢磨は、『斎藤新次郎』こと前原伊助に尋ねる。
元々目貫を売るつもりがないので、あえて難癖をつけて喧嘩を吹っ掛ける伊助。

思惑通り、「慢心増長しているな」と感じた佐々木は手合わせを申し込んできた。
しかし、門弟三名をあっという間に倒され、驚いた佐々木は「他流試合は真剣で」と揺さぶりをかけたが動じない。

一生懸命戦う佐々木だったが実力の差は歴然。あっという間に負けてしまった。
門弟が立ち上がろうとしたところ、伊助が名乗りを上げる。
名前を知った途端、態度が一変する佐々木。

武芸のよもやま話を聞きたいとのことで、宿屋の主人と道具屋を返し門弟一同で酒宴。
酒が強いと自負している伊助。しかしこの酒には眠り薬が入っておりすぐに倒れる。
気がついた時、そこは座敷牢だった。

場所は変わって、江戸鉄砲洲の浅野家上屋敷。
顔色が優れない浅野長矩に、江戸留守居役・堀部弥兵衛が事情を聞く。
一人の旅は危険と言う弥兵衛の話に。

30年前、堀部弥兵衛は松倉豊後守の家臣だったが、あらぬ疑いを掛けられて浪人に。
仕官を目指して江戸を目指し、備前・牛窓の茶店で一服したところ、商人一家が播州・赤穂へ向かう船乗りに連れて行かれた。

茶屋の老婆が後片付けをしているが様子がおかしい。
弥兵衛が尋ねると、「海賊ではないか?」という話を聞く。
「義を見てせざるは勇無きなり」弥兵衛は船に乗り込み、海賊と対峙する事になる…

小南陵さん・大石内蔵助(四)

南龍さんの高座中、ヤマト運輸の方が配達に来ていたそうです。
楽屋裏では呼び鈴が連打されていたとか(笑)
配達物は南龍さん宛ての誕生日プレゼントだったとか。

いよいよ久馬が赤穂の地を踏みます。
快く送り出した池田内蔵頭ですが、一年前の出来事がなければ頑なに反対していたのでしょうか。

湯治場の有馬温泉で、囲碁の友として岡山藩・池田玄蕃と意気投合した大石頼母は、岡山の地にやってきた。
『三郎秋廣』の名刀を受け取った池田家は、十分にもてなし、お返しの品・芸術品などを差し出し、翌日は名物の『網引き』を見せられてが頼母は興味を示さない。

何か事情があると踏んだ玄蕃は、三郎秋廣の刀を持って頼母が逗留している部屋を訪ねてきた。
刀が惜しくなり、すべてを気に入らなかったのかと。

「何か御所望のものはございますか?」
玄蕃のこの言葉を待っていた。『金打(きんちょう)の約束』までした頼母は、当初の目的である久馬を養子に迎えたい事を申し出る。

湯治の折に見た久馬の文字だけで惚れたこと。
実際に会って、さらにその思いが強くなったこと。
頼母の熱い話を聞いた玄蕃は、君主の池田内蔵頭に相談する。

内蔵頭は悩んだが、久馬を送り出すことにした。
また、内蔵頭を助けたので『内蔵助』の名前を拝領。
こうして、池田久馬改め大石内蔵助は赤穂へ向かうのであった。

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