2021年6月10日
此花千鳥亭で開催された『第八回連続講談千鳥亭 9日目』をオンライン視聴。
今回は『赤穂義士伝』がテーマ。
15日の後半戦スタートです。
演目
旭堂南龍 潮田又之丞(二)
旭堂小南陵 大石内蔵助(九)
旭堂南舟 鈴木重八(六)
南龍さん・潮田又之丞(二)
沼澤次郎左衛門と戦う、潮田主水の気迫に戦慄しました。
一騎当千とはこの事でしょうか。
沼澤次郎左衛門と出くわした槍持ちの常平。立ち合いを挑み、供方四名と戦う。
必死の応戦をしていたが、取り上げた槍を持った次郎左衛門が、常平の胸を貫く。
その後、供方に滅多打ちにされるのであった。
常平は駆けつけた潮田主水に後を託し息絶える。
その足で、主水は一人の家来を連れ、次郎左衛門を追いかけた。
追いついた主水。
まずは、謝罪をし槍を返してもらった上で、仇討ちの果し合いを挑む。
常平の時と同じように、まずは供方四名が相手するが、あっと言う間に主水によって倒された。
次いで沼沢次郎左衛門も撃破。
仇を討った主水は、益なき人を殺めたため、この場で切腹をしようとした。
正に刀を腹に入れようとしたところ、50前後の浪人に止められた。
浪人は主水の腕を褒めた上で、「お主のような者、その腕をこの場で失うのを勿体ない」と、自分が討ちとったことにしてほしいと言う。
状況が理解できないかったが、主水は納得し去って行った。
さて、この浪人の名前は…
小南陵さん・大石内蔵助(九)
大石内蔵助と松山藩家老の舌戦、啖呵の切りあい。
素晴らしい見応えでした。一触即発の状態は結構好きです。
改易された松山藩。
内蔵助は松山城への総攻撃を1日遅らせてもらい、交渉に行くことになった。
敵意がない事を示すため、数名の家来のみを連れ向かう。
城中は殺伐とした状況。
震えている人もおり、皆が籠城戦を本意としていないことを察した。
やがて、松山藩家老・城代家老がいる一間に通された。
二人とも鎧を着て武装している。
ー皆様方が、城をまくらに討ち死にする覚悟を持っておられたとて、そのご家族はどうなるか?その咎でただでは済まない。水谷の家は再興できなくなる。
そして、武士の見栄・侍の覚悟に巻き込まれた方々はどうするか?それで主君が喜ぶのか?
内蔵助はこう話し、本日九つ(午前0時)までに陣中に来れば、すべて取り計らう。
それが飲めぬのであれば、明朝に総攻撃。
私がここで討たれても、またたく間に城は落ちてしまうであろう。
と言い残し去って行く。
すぐに行われた評定で松山城は評定で降伏を選び、一滴の血も流さずに開城される。
その際、内蔵助の陣を見た二人の家老は、その姿に圧倒されるであった。
この功績により、浅野・大石の評判はさらに上がるが、赤穂事件を迎える事になる…
南舟さん・鈴木重八(六)
鈴木重八の遺書を見た、妻のおはなは泉岳寺へ向かおうとするが、家主に行く手を遮られる。
家主は手元にある50両と刀を置いていけと言う。
更に、おはなを妾にしようとする男が現れた。
おはなは無法者二人を突破しようと、刀を抜き威嚇したが追いつめられた。
その時、一人の侍が鉄扇で二人を叩き気絶させる。
事情を聞いた侍はおはなと一緒に泉岳寺へ行くことに。
しかし泉岳寺では、既に亡君の御前で切腹した後。
「重八の志、誠に哀れなり」重八は、当地に埋葬される。
その後重八の息子は、成長の後松平三河守に仕官。
鈴木の家名を残すことになった。
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