2021年6月12日
此花千鳥亭で開催された『第八回連続講談千鳥亭 11日目』をオンライン視聴。
今回は『赤穂義士伝』がテーマ。
↑の写真は、瑤泉院のお墓です。
演目
旭堂小南陵 大石内蔵助(十一)『南部坂雪の別れ』
旭堂南舟 小林平八郎(二)
旭堂南龍 潮田又之丞(四)
小南陵さん・大石内蔵助(十一)
当代神田山陽(当時北陽)さんとの思い出話が。
『家来の子』の件は笑ってしまいました。
いよいよ、『南部坂雪の別れ』です。
現在の研究では、瑤泉院は討ち入りを事前に知っていて、黙り続けていたとされているようです。
大石内蔵助は、浅野家存続のため奔走。
浅野大学に相続させようとしたが、芸州・浅野本家預かりとなった。
このため、吉良への仇討を決意。江戸に下って来た。
元禄15年12月14日朝。
大石は寺坂吉右衛門を伴い、江戸下屋敷にいる瑤泉院のもとへ赴く
側近・戸田局、そして瑤泉院は「仇討の話をしにきたに違いない」と部屋に通す。
期待に満ちた瑤泉院に、大石は「天野屋利兵衛の勧めで商人になる。明日大坂へ経つ」と知らされる。
「亡き、御主君の仇を討たれるおつもりはありませんか?」こう質問する瑤泉院。
が、大石は「妙な気を起こしたらご公儀の敵になる。わずかな人数で討ち行っても返り討ちに合って物笑いの種になる」「かかる上は、大坂に行って新たにやり直したい」と言う。
瑤泉院は怒りを堪え、冷静に内蔵助を突き放した。
内蔵助は努めて明るくこの場から離れる。
暇乞いした内蔵助に疑問を持つ戸田局を、どのように言いくるめたのか?
南舟さん・小林平八郎(二)
浅野内匠頭が本家松平安芸守にご機嫌伺いにやって来た。
安芸守は浅野に、家来に小林と手合わせするように依頼。
呼び出された片岡源五右衛門は自分がやると言うが、焦った浅野は「もうちょっと若い者を」とたしなめる。
その場には『浅野四天王』堀部安兵衛・赤垣源蔵・竹林唯七・大高源吾がいた。
安芸守は小林に、この四名と立ち合いを申し付ける。
「誰と小林を戦わせるか?」
浅野内匠頭は大高源吾に白羽の矢を立て、小林と立ち合いをすることになる…
南龍さん・潮田又之丞(四)
南龍さんからも、当代山陽さんからのお話が。
売れっ子だった山陽さんの放った言葉が面白かったです。
「講談とは、意外性なんです」…なるほど。
次郎吉は、沼澤次郎左衛門の子息であった。
仇である潮田主水を討つため、中川蟠龍軒の力を貸していただきたいと言う。
仔細を知らない次郎吉を正す方法はないかと思案をしていたところ…
易者の上田昇雲(しょううん)が訪ねてきた。
蟠龍軒は、どうすればいいか占いをしてほしいと頼む。
どこで秘密が漏れるかわからないから、明かすことは憚られるが占いをしてほしいと言う。
この話をしたところ、昇雲は元武士・上田政之丞(まさのじょう)と打ち明ける。
しくじったところ古田織部から首を跳ねれようとしたところ、潮田主水に命を救われた。
金子50両と共に、「しばらく身を隠すことが良かろう」と逃がされていた。
「潮田主水があるから今の我がある。潮田主水のために我は誰かの秘密を打ち明けるようなことはしない。」
厄介事が増え、三つ巴となってしまった蟠龍軒は頭を抱え奥の一間に消えた。
手紙を二通したためた蟠龍軒。
その後うめき声が聞こえたので、次郎吉と昇雲が駆けつけると切腹をしていた。
次郎吉に経緯を話し、主水と身代わりとなった自分の首を跳ねてくれと伝える。
「ならば先生のおっしゃる通りに!」
次郎吉は蟠龍軒の首を跳ねるかと思いきや、自分の腹を斬った。
残った昇雲は二人の介錯をして奉行所へ駆け込む。
上田昇雲は、手紙を潮田主水に届ける。
主水はその場で切腹しようとしたが止められたので、髪を下ろし菩提を弔うため流浪の旅に出ることにした。
翌日、主君・古田織部のもとにお暇乞いをしに向かうが…
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