愛山・談幸二人会①12/24~冬は義士!

2021年12月24日
お江戸上野広小路亭で開催された『愛山・談幸二人会』を現地鑑賞。

この公演は何が何でも観たかったので、かなり早い段階から予定に入れてました。

演目

桂伸び太 道具屋
神田愛山 清水次郎長外伝・小政の生い立ち
立川談幸 鼠穴

~仲入り~

立川談幸 木乃伊取り
神田愛山 赤穂義士銘々伝・大高源吾

まとめ

期待をはるかに上回る素晴らしい公演でした!
私を含め、12月24日夜に演芸を観る「奇特な客」が多いようです。

愛山先生の十八番・次郎長と義士伝、垂涎ものですね。
どちらも素晴らしかったですが、トムとジェリーの話が一番印象に残ってます(笑)

談幸さんは鼠穴と木乃伊取り。
どちらのネタも数年ぶりに聞きましたが、相変わらず面白かったです。

第二回も是非開催してほしいなあ。
愛山先生の行動範囲だから、いける…はず!

愛山さん・小政の生い立ち

「高尚にして、かつ優美な…侠客のお話」清水次郎長。
来年から伯山さんに稽古されるそうです。

伊勢参りに行ってきた次郎長・森の石松が、一家の幹部に出世する小政(政吉)と出会うお話です。
当時政吉は14歳ですが、石松への態度が大きいこと大きいこと(笑)

母親が亡くなり清水へ旅立つ際、後見人に餞別帳記入を迫る政吉も面白かったです。
帳面の金額を大きくされたら、つられて払ってしまいそうだ…

談幸さん・鼠穴

この時期に人情噺は沁みます。
『鼠穴』実際にはどんな様子なんでしょうか。

兄からもらった3文の元手を、倍々ゲームで10両に。
さらに持った店一軒が上手くいき、10年で成り上がった弟。
商才があったんでしょうね!羨ましい(;’∀’)

このお話は夢とわかっていても、兄に怒りを覚えるんですよね。
それだけ、鬼のような仕打ちを受ける弟が可愛そうで可哀そうで…

仲入り

談幸さん・木乃伊取り

どんなに怒っていても、隣に実目麗しい女性が座ってお酌されては…ねえ。
清蔵は、世界が変わる瞬間を目撃したことでしょう(笑)

『木乃伊取りが木乃伊になる』
若旦那が吉原から帰ってこない。
さらに連れ戻しに行った、番頭さん・カシラも帰ってこない。

最終的に飯炊きの清蔵が乗り込むが、言いくるめられて…(;’∀’)

愛山さん・大高源吾

「年の瀬や水の流れと人の身は」
「明日待たるるその宝船」

浪人・煤竹を担いでいる源吾に、両国橋で羽織かけた宝井其角。
二人の温かい友情が垣間見える場面です。

しかし、この句だけで翌日の討ち入りを見抜いた、松浦壱岐守の眼力はすごいなあ。
誰にも告げない判断も素晴らしかったです。

忠臣蔵の謎を検証する番組や書籍が発売されている昨今ですが、
「嘘で固めた義士伝がいい!」と仰る愛山先生。
言われてみればその通りだなあと、ちょっと笑いながら共感しました(笑)

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