第8回あんこ椿は一の花12/10~中井貴一さんと黒木華さん

2020年12月10日
神田連雀亭で開催された「第8回あんこ椿は一の花」に行って参りました。
1月23日以来、約11か月ぶりの開催です。

林家あんこさん・春風亭一花さん。ほぼ同期の江戸落語女流実力者による二人会。
毎回「お題」と呼ばれる出し物があるのが特徴です。

演目

春風亭一花 お菊の皿
林家あんこ 崇徳院
お題:字遊び
~仲入り~
春風亭一花 大工調べ(上)

オープニングトーク

お二方のトークが始まるなり、テレビ番組「共演NG」の話をし出したあんこさん。
一花さんを司会の中井貴一さんと勘違いされておりました。
あんこさん冒頭から笑わせてくれます。

一方、一花さんはあんこさんを女優の黒木華さんに似てると仰っておりましたので、
今回は中井さんと黒木さんの二人会です(笑)

今回は5月からの延期開催です。再会を待ち望む声が多かったとの事。
もちろん私も開催を待ち望んでおりました!

一花さん・お菊の皿

12月23日に開催される「第19回さがみはら若手落語家選手権」本選に出場される一花さん。
出場者コメント、全員分の動画がyoutubeに上がっているのですが、5名の中でひと際目立つコメントになっております。

9月に開催された(ご本人曰くこの時期は「林家」になるそうです)おきゃんでぃ~ずが関係しているのだとか。
動画はこちらより→第19回さがみはら若手落語家選手権・本選会 出場者コメント

 

季節外れのお菊の皿ですが、当日はこちらのネタで挑むそうです。
時勢に合わせた面白いくすぐりがありましたが、ネタバレになると申し訳ないので詳細は伏せておきます。

あんな幽霊いたら毎日通っちゃうかもなあ…

あんこさん・崇徳院

若旦那憔悴しきってたなあ。
放っておいたら今にもぽっくり行きそうな雰囲気でした。
「親馬鹿ちゃんりん、ソバ屋の風鈴」「かわいい子には旅をさせよ」ですね。

この話は熊五郎さんが右往左往しながら若旦那の運命の人を探すのですが、ヒントが崇徳院の和歌上の句「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の」のみという、初めて聴いたときはこれで探せるのか?と感じておりました。

大旦那の所で10足、家に帰っても10足。
「ぞろぞろ」のように合わせて20足の草鞋を持たされ娘を探す熊五郎さん。

「この辺に水の垂れるのは…」では確かに見つかりませんね。
実際に床屋で「せおはやみー」と怒鳴られたら、自分だったらどう反応するでしょうか。

お題:字遊び

「字遊び」
漢字のとんち問題で、「複数の漢字を合わせた造語」という表現でいいのでしょうか。
演芸番組「笑点」大喜利で、左半分(上半分)が固定・右半分を考えて新しい言葉を作ってみましょうというお題がありましたが、あれに近いと思います。
今回はあらかじめ出来上がっているものの読み方を考えるクイズ形式でした。

これがなかなか面白い!
漢字二文字を重ねたひねりを効かせた答えや、裏をかいた普通の読み方。
そしてひっくり返った漢字など「そう読むのか!」と膝を叩くお題がたくさんありました。

客席参加型。みなさん頭の回転が速くついていくのが精一杯でした(;’∀’)
まだまだ修行が足りませぬ…

仲入り
一花さん・大工調べ

浅草橋出身、江戸っ子ど真ん中の一花さん。
江戸っ子のネタをすると、これほど板につくものなのかと驚愕しました。
そして痛快な啖呵!

大工調べは初めて聴いた時、なんて因業な大家なんだ!と憤りましたが、冷静に考えると大家さんの言う事が正しいんですよね。
お金返せば道具箱返してくれるって言ってるわけで。

しかも棟梁が顔を出した時、「持って行きなさい」と優しく声をかけていた大家さん。
店賃の残金支払いについて「たかが八百」棟梁が口を滑らせてしまったばかりに…

最近は大家さんの哀愁に魅力を感じるようになりました。
俯瞰的に見られるようになったのかな?

まとめ

あんこさんがまくらで仰っておられましたが、笑う事は最もコスパの高い免疫の獲得方法ですね!

最近仕事が忙しく演芸から少し離れておりましたが、忙しいからこそ現場に行ったり配信を観たりするのが自分の原動力なんだなあと再認識ました。

次回の開催も楽しみにしております!

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