2023年2月23日
神田連雀亭へ伺ってきました。
当日の公演は『第十二回 あんこ椿は一の花』
2020年以降会場を転々としながらの公演でしたが
久々にホームグラウンド!?へ帰ってきました。
演目
林家あんこ 北斎の娘(下)
~仲入り~
おしゃべり(トークコーナー)
春風亭一花 明烏
まとめ
舞台に北斎の『富嶽三十六景 神奈川沖裏』と
もう一枚絵が飾ってあったので、違和感があったのですが
あんこさんが演る伏線でしたか!
もう一枚は『吉原格子先図』
こちらは北斎の三女・葛飾応為(おうい)の作品。
親子でも作り方は異なるんですねえ。
というか、北斎のやり方をベースに発展させた形でしょうか。
今回は連雀亭の貸し時間の都合上、各一席。
約90分ほどの公演でしたがとても濃厚でした。
次回の開催も決まっているそうなので、今から楽しみです。
あんこさん 北斎の娘(下)
ということで葛飾応為(お栄)のお話です。
応為は、『光と影』明暗の表現を得意としたことから
『東洋のレンブラント』と呼ばれています。
また、北斎の肉筆を代筆したとのこともあるとか。
しかし、芸術家としての側面が強すぎるため
当時の女性に必須のスキルである、炊事や洗濯は
まったくできなかったそうです。
ネタ中では、二世画家としての苦悩
父北斎や兄弟弟子との死別
それを乗り越えて描いた浮世絵。
この後一花さんが「二世として苦悩する場面がよかった」
と仰っていましたが、とても共感できました。
あんこさんも二世(父は林家時蔵さん)なので
重なるところがあるのでしょうか。
仲入り
おしゃべり
毎回楽しみにしているトークコーナーです。
今回のお話は下記の通り。
・6月17日 あんこさん独演会『北斎の娘』通し公演
・お二方が会うのは久しぶり
→以前は『おきゃんでぃーず』出し物の練習で毎年夏に集まっていた。
・某師匠「おきゃんでぃ~のはやってんのか?」
一花「解散しました」
某師匠「一花、続けろ。面白ければ何でもいい」
・一方、解散を惜しんでいた喬太郎さん
・一花ドリーム
→あんこさんの『北斎の娘』公演を成功させて、ゆくゆくは墨田区長へ!?
一花さん 明烏
あんこさんの高座を受けて演目を決めた一花さん。
『北斎の娘』に廓が出てくるので、廓繋がりで明烏になりました。
時次郎の無垢な感じがとても可愛いですね。
『箱入り娘』はよく聞きますが
『箱入り息子』はなかなか聞かないです。
蝶々を追って迷子になったり
父に言われた事をそのまま言っちゃったり
吉原で泣きわめいたり
かと言えば、すっかり花魁とくっついちゃったり。
つきあった二人もやりきれないでしょうなあ。
おまけ
葛飾北斎『富岳三十六景 神奈川沖裏』
葛飾応為『吉原格子先図』
終演後の一花さんです。



コメント