2022年7月20日
お江戸上野広小路亭に行って参りました。
当日の公演は『五楽笑人×落語芸術協会新真打』
『五楽笑人』とは松竹芸能所属の上方落語家5名のユニット。
メンバーは、笑福亭鉄瓶さん・笑福亭喬介さん・笑福亭生寿さん・桂咲之輔さん・笑福亭呂好さんの五名。
対する芸協新真打は、春風亭柳雀さんと春風亭昇也さんのお二方です。
演目
トークコーナー 鉄瓶・喬介・呂好・柳雀・昇也
笑福亭生寿 秋刀魚芝居
春風亭柳雀 転宅
笑福亭呂好 猫の茶碗
笑福亭鉄瓶 ちりとてちん
~仲入り~
まとめ
今回『五楽笑人』の落語担当は
生寿さん・鉄瓶さん・喬介さんのみの予定だったのですが
お目見えなので、昇也さんと永谷若旦那の計らいで全員高座に上がることに。
楽屋では昇也さんが戦略を考えており、
松竹芸能のマネージャーから五楽笑人にスカウトされたそうです。
すると入れ替えが発生しますが、誰が外されるかというと…
ユニット名の由来も伺うことができました。
『五楽人』というひな人形があるんですね。
恥ずかしながら初めて知りました。
今後も東京で定期的に公演をされるかも?
というお話をされてました。
『東京発の上方落語ブーム』是非巻き起こしてほしいですね。
※どのチャンネルかわかりませんが、収録が入っていました。
いずれどこかで放送されると思います。
トークコーナー
上方ならではのわちゃわちゃ感がたまらなかったです。
・五楽笑人の由来
・新真打で保険をかける三名
・真打昇進は年功序列?
・呂好さんの親戚15名が会場に来ていた。
・『成金』を『ハナキン』と言い間違える呂好さん
→成金は元々落語会の名前だった。
・松竹芸能は、バックアップはするが…
・芸協に本寸法を求める?
・親戚来てるのに喋らない呂好さん
生寿さん 秋刀魚芝居
待ってました秋刀魚芝居!
是非とも聴きたかった一席です。
ツケ打ちも入り、賑やかになりました。
朝・昼・晩と秋刀魚が出る旅館、一度行ってみたいものです。
初日は珍しくて楽しくなるのでしょうが、数日で飽きるんだろうなあ…
村の人が喋る、解析不能の田舎言葉も面白かったです。
『神社のある鎮守の森』→「ずんざのあるつんずのもり」
( ´・д・)ン?
柳雀さん 転宅
古典的な手法で侵入する『泥棒協会』
斬新な手口で侵入したら、古典的な手法を怪しくやる『泥棒芸術協会』
なるほど、そういうすみ分けになっているのか!
泥棒と妾さんのやりとり、テンポが速くていいですね。
佳境で仕込みを忘れたことに気が付き、一瞬巻き戻し。
確かにあれはフリがないと分かんないですもんね。
現地だからこそ楽しめる演出でした。
呂好さん 猫の茶碗
持ち時間10分ということで、自己紹介兼ねてまくら長め。
さらっと猫の茶碗を演って高座を降りました。
15名の親戚はご納得されたのでしょうか。
そりゃあ、せっかく来てるのにトークだけじゃ消化不良ですよね。
全国各地で落語会をやっていると
いろんなハプニングに遭遇するんですね(笑)
鉄瓶さん ちりとてちん
「ホンマに珍しいもの出したらええねん!」
地雷を自ら踏んだあまのじゃくの顛末が…
箸を持つ震える手を支え、何とか口に運ぶ様子に爆笑しました。
「長崎名物・『元祖』ちりとてちん」
元祖がつくかつかないかで、相手の反応も変わると…
勉強になります(;’∀’)
喜んで物を受け取る人と、何でもけなすあまのじゃく。
どちらの人と付き合うのがいいか?言わずもがなですね。
仲入り
咲之輔さん いらち俥
威勢のいい車夫が暴れ回ってました。
咲之輔さんの『回れ右』、飛びまわりが生で見られたので
それだけで満足です。
よぼよぼのおじいさん車夫も、アタマを打ちまくってました。
おでこめちゃくちゃ痛そうな高座ですね(;’∀’)
今回はトークのみの出演予定だったため
散々ぼやこうとしたところ、急遽高座を務めることになりました。
喜んでいるかと思いきや…!?
咲之輔さんはカメラマンも兼任しているので
高座にカメラにと、とても忙しそうでした。
昇也さん 棒鱈
「わっかりやしたー」( ・ω・)ゞ
手を叩いて叫び、「芸者一人生け捕って来い!」と命令する男。
酒癖は悪いですが何か憎めないんだよなあ。
田舎言葉を連発する侍には毎回笑ってしまいます。
『十二月』の唄を真似して毎月脱ごうとする酔っ払いの男も面白いですね。
そういえば、昇也さんの高座は3,4回目ですが
初めて『壺算』以外のネタを聴いた気がします(笑)
喬介さん 七度狐
最後は上方落語らしくハメモノ入りの七戸狐!
「川が深い時は突くー!」
『べちょたれ雑炊』を毎回食べる切る喜六の姿は癒し系だと思います。
墓場で夜、亡者がカチャカチャパキポキ動いている様子は
『ホネホネロック』の世界ですね。コワイコワイ。
急遽トリになり、テンションダダ下がりだとは思わないほどの
堂々とした高座を見せて頂きました!
おまけ
カメラマン兼任のサキノスケ先生
望遠レンズだけで10万円以上するそうです。
会場の一番後ろから撮影するとなると
高性能のレンズが必要なんですねー。


コメント