2020年8月18日
「桂かい枝・小佐田定男・前田憲司の発掘カイシ!」をオンライン視聴。
明治時代の埋もれた「演目」だけ残っている落語を前田憲司さんが発掘、落語作家である小佐田定男さんが息吹を吹き込み、かい枝師匠が演じるという会です。
第二期・3回目公演という事で、歴史ある会ですね!
演目
笑福亭智丸 転失気
桂雀太 天狗刺し
桂かい枝 悋気の独楽
仲入り
「発掘トーク」 小佐田定男・前田憲司
桂かい枝 家内芝居(作・小佐田定男)
智丸さん・転失気

開口一番は智丸さん。
高座を拝聴するのは3月以来です。
智丸さんの古典は初でしょうか。
「転失気」を知らない住職や街の人々が知ったかぶりをする様子(;’∀’)
それを逆手とって利用する珍念の方が一枚上手ですね。
あるお寺の住職が体調を崩しました。
お医者さんに往診をしてもらった際、「転失気はございますか?」と聞かれましたが、
住職は意味を知りませんでした。
弟子の珍念に聞きましたが、珍念ももちろん知りません。
どうしても知りたい住職は、聞いてこいという体裁で珍念を送り出しますが…
雀太さん・天狗刺し

Twitterで話題になっていた「幽霊ポーズのザリガニ」について言及されておりました。
アメリカザリガニなのに幽霊…w
「それをあんたに相談に来た」
アホな男のぶっとんだ発言に毎回大爆笑(´▽`)
擬音語も耳に残りますね!
「アホか?アホ…なのか?」
天狗をすきやきにするという、
甚兵衛さんも呆れる相談をする男でした(;’∀’)
天狗の本場は鞍馬山という情報を捕まえた男は
青竹・鳥もち・縄を持って天狗を捕まえに鞍馬山へ向かいますが、捕まえたのは…
かい枝さん・悋気の独楽

経費の関係で鳴り物の方を雇っていないそうですが、
小佐田さんが太鼓叩いて、前田さんが鐘鳴らすという助け合いで進行しているようです。
最近マスクは布を使用しているかい枝師匠。
先日朝早い仕事を寝坊したので、
洗濯物の中から急いで取り出して持って行ったマスクは…(;’∀’)
悋気の独楽=「りんきのこま」と読みます。
江戸落語でもよく掛けられる演目ですが、元々は上方落語で
女性の嫉妬がテーマになっております。
独楽がたたみのへりを飛び越える山場に大爆笑(´▽`)
ごりょんさんの独楽から逃げて、妾さんの独楽へ突き進む様子も想像するとおかしいですねw
そして、女中のおたけさんの強かな金儲けに恐怖を感じました。
旦那さんの帰りが遅いので、妾を囲っているのではないかと疑いますが、
奉公人は旦那さんの味方なので行方を聞いてもはぐらかされ、泣き出すごりょんさん。
その旦那さんは妾の家に泊まる事になり、丁稚の定吉を家に帰しますが…
「ごりょんさんへの愛情を節約している」(;’∀’)
仲入り
「発掘トーク」
明治時代の貴重の資料を観る事ができました。
前回決定した「家内芝居」の振り返りと、今回の演目決定。
6つの候補より、次回は何と読み方すらわからない演目となりました(;’∀’)
小佐田さんが「嫌な予感がするな」と危惧していた通りの結果となりました。
かい枝さん・家内芝居

開口一番「みなさんはいいですよ、聴くだけでええねんから」
ちょっと拗ねているかい枝師匠w
酒を飲んで帰って来た亭主熊五郎と夜中に喧嘩している、嫁さんのおまつさん。
おまつさんの母親が油を注ぎ大騒ぎに。子供の寅公は冷たくあしらいます。
「丸い卵も切りようで四角物も言いようで角が立つ」
隣の佐助さんから話を聞いた家主さんが仲裁に。
思ったことをそのまま言うのではなく、言葉に色を付ける。
ちょっと芝居をすればいいのでは?と提案をします。
後日、佐助さんから「様子がおかしい」と依頼を受けて熊五郎宅を訪れた家主さん。
家に入った途端芝居が始まってしまいました。
びっくりした家主さんですが、仲良くやってるなら盛大にやってくれと話を切り上げます。
その後佐助さんと会った家主さん。ちょっと芝居が移っておりましたw
ガツンと言ってやりましたか?と聞かれた家主さん。
「あない仲良うやっている中に入られへん」
「なんででんねん?」
「わしの出る幕がなかった」
まとめ
小佐田さん・かい枝師匠に難題をぶつける「ドS」な会という印象でした。
この雰囲気嫌いじゃないですね(´▽`)
次回オンライン開催があるかは不明ですが、あればまた視聴したいと思います!
おまけ
開演前のかい枝師匠と、二番太鼓を叩く雀太さん。


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