花便り寄席・二部4/30~休席前の最終日

2021年4月30日
お江戸上野広小路亭で開催された「花便り寄席・二部」を現地鑑賞。
出演者が全員女性の寄席で、毎月最終金曜日に開催されてます。

東京都の要請により5月1日から寄席が休席となるため、
休席前最後の生演芸でした。

演目

田辺一記   (演題不明)
三遊亭遊七  三方一両損
田辺いちか  名医と名優
スイージィー 腹話術
神田真紅   藤田東湖(前編)
三遊亭絵馬  紙切り
一龍齋貞寿  お富与三郎外伝・転宅

まとめ

本日は講談協会のお二方がお目当て。
いちかさん・そしてようやく聴くことができた貞寿さん。
高座に上がる姿を見られて感無量でした。

現在の世相に配慮されたのでしょうか。
本日は人情噺や明るいお話がずらりと。

終演後、貞寿さんの「今後とも講談、落語、演芸の御贔屓をよろしくお願い致します」とのお言葉。
再会の折には、また伺おう決意して会場を後にしました。

遊七さん・三方一両損

大岡奉行以外の登場人物が、全員喧嘩っ早いんですよ(笑)
入っていたお金を全部持って帰らないなら殴るって、どんな理不尽ですか(;’∀’)

最終的に鯛をごちそうになってるので、実は一両以上の得をしているのは気のせいでしょうか。

当時の物価価値が良くわからないので何とも言えないのですが、少なくとも一両の半分は回収できているかと考えます。

いちかさん・名医と名優

情けは人のためならず。
いちかさんの凛とした様子にぴったりの人情噺です。
これもいいお話ですね。

役者としての命を救ってくれた半井源太郎に危機が迫った際、
興行主と聴衆に懇願してでも駆けつける中村歌右衛門。
二人の熱い友情に心を打たれました。

この話には続きがあるようなのですが、いつか聴いてみたいですね。

真紅さん・藤田東湖

藤田東湖は幕末の水戸藩士で、水戸学の学者。
水戸学は徳川光圀の歴史書「大日本史」を通じて形成されました。

そして、水戸九代藩主・徳川斉昭(慶喜の父)の元で尊王攘夷思想を発展し、明治維新の原動力になったと言われています。
維新後に発せられた「教育勅語」も水戸学の影響が顕著であると言われてます。

東湖の有名な著作に「回天詩史」という本があるのですが、こちらをベースに東湖の半生が描かれてました。
※回天→天下の形勢を一変させること。また、衰えた勢いをもり返すこと。

絵馬さん・紙切り

当日切った絵から二ついただきました。
「パンダ」と、「バカ殿様」

※貞寿さんをリクエスト。感染症対策でその場でもらえず。
 終演後もらおうとしたのですが、誰かに持って行かれてました…(´;ω;`) 

貞寿さん・転宅

さあ!貞寿さん。
「こんな状況なので明るいのがいいですね」と本題へ。

お富与三郎に入ったので、玄冶店かなあと思っていたらまさかの転宅!
登場人物は、お富・名のない泥棒に置き換わってますがまったく同じお話です。

「おや?これは…?」と気が付いたのですが、お富与三郎にこんな話もあるんだな。
と納得し、油断してました(笑)

しかし、完全に「講談」になってましたねえ。
少なくとも落語という様子はみじんも感じなかったです。。

髪を20センチ程切られてそうで、ショートヘアーに。
この日がお披露目でしたが次回は最短でも11日後。
もう伸びてるんじゃないかと自虐的に語られてました。

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