2021年2月5日
天満天神繁昌亭よりオンライン配信の「ハナキン落語会スペシャルⅣ」を視聴。
緊急事態宣言による時短要請により、現地開催+オンライン配信→オンライン配信のみに変更。
その代わりに袖の様子も観る事ができて、配信ならではの趣向もありました。
繁昌亭からの無観客有料生配信は初でしょうか?
演目
桂咲之輔 いらち俥
桂小鯛 ん廻し
旭堂南斗 村越茂助~左七文字の由来
桂治門 替り目
桂華紋 太鼓腹
~仲入り~
桂文五郎 リレー落語・煮売屋
笑福亭生寿 リレー落語・七度狐
笑福亭呂好 天王寺詣り

咲之輔さん・いらち俥
梶棒を上げる際、えづくおじいさんの俥屋。
真っすぐ進めないおじいさんは、杖をついたおばあさんにも抜かれてました。
最終的には電柱にも抜かれる…
二人目は、いらち(せっかち)の俥屋さん。
めちゃめちゃ速いらしく、静岡でのぞみを抜いた!?
※オンラインなので、いつもより規模が大きくなってるらしいです(笑)
曲がったことが嫌いな俥屋さんは、曲がる時左回りに。
右向きになり、更に左回り。後向きからくるっと回って前向きに戻りました。
一人でやるのは恥ずかしかったらしく、袖から笑い声が聞こえました。
このネタ疲れるだろうなあ…(;’∀’)
小鯛さん・ん廻し
無観客は、誰もいないところで落語をする。
小鯛さんは割と平気のようですが…。
咲之輔さんの天然エピソードを告発されてました(゚∀゚)
小鯛さんのん廻しは芋に偏りがちでした。
いろんな芋、ポテトチップスも。
「新人シャンソン歌手、新春シャンソンショー」
舌が釣りそうですね(;’∀’)
南斗さん・村越茂助~左七文字の由来
上方講談界の宮根誠司・旭堂南斗さん。
釈台が重いので、講談はお茶子さんに優しくない芸能!?
徳川家康の家来・村越茂助。
学問がない茂助に対して文字の書き方を教える家康でですが、
家臣の集まりで、付け焼刃の知識を知ったかぶりをする茂助。
家康は茂助が間違えてしまった「七」の反対文字を家紋にするように命令。
戦の際は左曲がりの七の字が上りに書かれているため、戦わずして勝つことも多かったとか。
茂助も反省し学問に励み、後には文武両道の武将になったそうです。
治門さん・替り目
ただの酔っぱらった主人と、それをいなすおかみさんのお話です。
よくある?夫婦の光景なのですが面白いんですよねえ(笑)
家に帰っても飲む主人。
心の中ではおかみさんに感謝していますが、いざ対面すると悪態をついてしまうのは、あるあるなのでしょうか。
「かか様!大明神!」
華紋さん・太鼓腹
「おぎゃーと生まれてから今日が日まで、若旦さんと遊ぶのが夢でした」
若旦那が猫で実験を失敗した鍼打ちを、太鼓持ちの茂八に行います。
腕は「推して知るべし」
刺す時に痛みはなかったですが、抜こうとした時に…
不勉強だった若旦那はもちろん悪いですが、乗せてしまった茂八も共犯ですね(;’∀’)
仲入り
この後のリレー落語についてのご説明。
咲之輔さんと生寿さんの寸劇が面白かったです。
文五郎さん・煮売屋
落語家・演芸家というより、園芸家としてインプットされている文五郎さん。
煮売屋、ネタおろしだったそうです。
後方の生寿さんをいじって謝る文五郎さん(笑)
かなり緊張されている様子が画面越しでも伝わってきました。
言い間違いはご愛嬌という事で(゚∀゚)
生寿さん・七度狐
人間に、一片仇されると七回騙して返す「7倍返し」の狐。
改めて考えると、かなり理不尽(;’∀’)
棺を破って出てきた老婆が…
ノリはよかったですね(笑)
呂好さん・天王寺詣り
彼岸に無縁仏の供養で引導鐘を突く天王寺。
自分の不注意から飼い犬を死なせてしまった喜六は、甚兵衛さんと天王寺へ向かいます。
バットで犬が殴られた場面を繰り返しやる喜六。
相当恨みがあるんだな(;’∀’)
天王寺は前回の大阪訪問時に行けなかったので、
今後伺った際には行かなければならないですね。
まとめ
8名ご出演で2時間の公演で、演者1名当たりの持ち時間が15分弱。
はめものを入れるタイミングを図る姿が真剣な表情も観る事が出来て、とても楽しかったです。
来年は演者の方全員で口上ができるような状況になっていたらいいなあ。
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