若手受賞者による花形競演会~第一夜~「いいよいいよ」の精神

2021年9月16日
天満天神繁昌亭15周年記念公演『若手受賞者による花形競演会~第一夜~』をオンライン視聴。
その名の通り、勢いのある若手受賞者の皆様による豪華共演です。

演目

桂華紋   道具屋
桂小鯛   やかん
林家染二  湯屋番
桂ちょうば 肝つぶし

~仲入り~

笑福亭喬介 家見舞
笑福亭鉄瓶 火事場盗人(小佐田定雄作)

まとめ

喬介さんのお弟子さんである、笑福亭喬明さんの話題でもちきり。
youtube『喬介フィルム』に初登場以来、20歳の少女が上方落語界を席巻してます。
熱狂的なファンも何名かいます。

この日の喬明さんは失敗をしていたのですが、それを「いいよいいよ」でカバーする先輩方。
鉄瓶さん曰く、今後若手の女性噺家と一緒になった時はどうなるか楽しみとの事です(笑)

華紋さん・道具屋

華紋さんが高座に上がると、舞台が明るくなりますね!
おなじみの道具屋。元値二銭の笛は、いったいいくらで売れたのでしょうか(笑)

小鯛さん・やかん

『やかん』の意味を聞かれた際に講釈は見台がある上方落語の方がしっくりきます。
冒頭にお茶を出している机を叩いているのであれば、お茶がひっくり返りますね。

昔はかっこつけて知ったかぶりをよくやりました…
まあ、すぐばれますよね(笑)

染二さん・湯屋番

『居候三杯目にはそっと出し』
奉公に出たお風呂屋さんの番台で妄想全開の若旦那。
どこにいても自分の世界に入ってしまうので、商売には向いてませんね(笑)

「皆さんの夢と一緒に噺家が成長して、上方落語が成長する」
まくらでお話されたこの言葉がとても印象に残りました。

ちょうばさん・肝つぶし

最後に大どんでん返しが!?
人情噺かと思いきや、すべては……の中で踊らされていた(;’∀’)
肝つぶしってこんな話しだったかな?と思っていたのですが、サゲを工夫されているようです。
しっくりくるサゲで納得の一席でした。

『上方落語若手噺家グランプリ』優勝した際の、東京と大阪の対応の違いが!
地域によってこれまで差が出るんですねー(笑)

仲入り

喬介さん・家見舞

「兄貴のところに元々あった、小さい方のツボの水でんな?」
「あほ言えー!お前らが祝てくれた大きい方のツボの水やがな」
兄貴分の普請祝いに肥瓶を持って行った、喜六清八はしっぺ返しを食らいました。

この肥瓶を15文で購入した二人。
が、割れてないのに水がぽたぽた垂れる水壺であれば…!?

若い女性に荷物持たせて、本人は何も持たず歩いているという事は…?
落語界に毒されている私は当然に思いますが、外側の方から見れば異常ですね(笑)

鉄瓶さん・火事場盗人

小佐田定雄さんの名作人情噺。
鉄瓶さんはここ一ヶ月、娘さんから毎晩2時にビンタされ、息子さんから早朝にダイブされ(;’∀’)
そんなお話から本題へ。

誓願寺『迷子のみちしるべ』が結んだ縁。
善六・小間物屋佐兵衛の両おかみさんは、天国でどのように感じたのでしょうか。
クライマックス、おひなちゃんから佐兵衛さんへの台詞は感涙ものでした。

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