繁昌亭昼席10/25~同期のお二方

2020年10月25日
繁昌亭昼席をオンライン視聴。
今回の主任・梅団治師匠は約3年ぶりに高座を聴きました。

当時のTwitterが残っておりました(語彙力…)
演目

月亭天使  田楽喰い
笑福亭鉄瓶 時うどん
桂米平   明石飛脚
笑福亭竹林 まめだ
仲入り
京次郎   奇術
桂梅団治  一人酒盛

天使さん・田楽喰い

江戸落語でいう「ん廻し」です。
若い衆が兄貴分にお酒をたかりに行きますが、
趣向として、アテの田楽(おでん)を言葉に「ん」がつく回数でもらうというお話。

上方でアホ担当は喜六。
強引に「ん」をつけるのは流石ですね(;’∀’)

そうきたか!という秀逸なオチでした。

鉄瓶さん・時うどん

何でもスマホ一台で検索できる世の中。
鉄瓶さんは「笑福亭」と必ず入れないと、南部鉄瓶がたくさん出てくるそうです。

うどんは一杯16文、持ち合わせは喜六清八で15文。
清八はうどん屋を褒めながら1文掠める事に成功します。

翌日喜六は真似しようと、15文持って出かけますが…
「昨日と同じように」しようとする喜六が面白いお話です。
一人で二役「ひっぱりなー!」とうどんを「食うわー」という場面に爆笑しました。

米平さん・明石飛脚

大相撲の八角理事長に間違われる米平さん。
題名の通り、飛脚のお話です。大阪から明石の15里を往復します。
今回復路まで聴けました。このネタは三段落ちなんですね。

「どっこいさーのさー」走っているさいのはめものが軽快!
が、飛脚をしている男がどこの宿場でも「大阪から明石まではどのくらい?」と聞くので、毎回15里と答えられるうちに明石へ到着。

疲れてたのか茶店で倒れてしまった男ですが、明石と聞いたので
「走っているより寝ている方が早かった」

復路は近道をしようとして畑をつっきり、神社を突っ切ります。
そのうち「うわばみ」という大きなヘビに飲み込まれましたが…

竹林さん・まめだ

芸歴40年、そこそこのベテランと仰る竹林師匠。
「落語、おかしいと思いませんか?たった一人で会話するんですよ」
「こんにちはって言うて、誰も返事しないから自分で返事するんですよ」
普通の神経ではできない?(;’∀’)

秋の噺という事で今回はまめだ。まめだとは、たぬきの事です。
心温まる人情噺でした。

駆け出しの役者「右三郎」は、膏薬作りの母二人暮らし。
ある日、芝居の帰りに時雨に会った卯三郎は傘を購入し太左衛門橋を渡ります。

三津寺筋を歩いている時に傘が重くなる。すぼめてみても何もない。
「ああこれはまめだの仕業だな」と気が付いた右三郎は、傘差したままトンボ返り。
悲鳴と共に黒いものが走って逃げました。

翌日、芝居から帰った右三郎、母親が首を捻っているので話を聞いてみると、
膏薬の売り上げが1銭合わず代わりにイチョウの葉が一枚。
お昼に絣の着物を着た子供が買いに来ていたとか。
同じことが10日続いた後、売り上げは合うようになりました。

そして翌日、三津寺にまめだが死んでいるとの事で、様子を見右三郎は…

仲入り
京次郎さん・奇術

「舞踊和妻」
和妻とは日本に古くから受け継がれてきた伝統的な奇術だそうです。
今回初めて観る事ができました。

舞踊の形がとても美しく、また魅了的でした。
般若の面を一瞬で被る様子が素晴らしかったです。

梅団治さん・一人酒盛

梅団治師匠の高座を初めて聴いたのが「鉄道落語会」だったので、当時の印象は電車好き、気のいいおっちゃんでした(だいぶ失礼…)
gotoキャンペーンで喜んでるのは…!?

竹林師匠と同期だそうで当時は漫才全盛。
落語冬の時代、歴戦の戦士ですね。

一人酒盛は、急用があると聞き、仕事を放り出して松さんの家に来た竹さんが、灘の生一本があるとの事で自分も飲めると思い雑用をさせられるというお話です。

湯飲み一つで自分だけ飲んで竹さんには飲ませない。
おまけに酒癖が悪いのでは、友達なくしますわな…
身内に酒癖悪い人がいるからよくわかります(;’∀’)

まとめ

今回は初めて聴く演目が三席。
みなさんとても面白かったです。

竹林師匠・梅団治師匠の同期コンビは面白かったなあ。
ネットがなければ次回はいつ観る事ができたのだろうかと考えると、配信は本当にありがたいなあと感じました。

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