2020年11月9日
繁昌亭昼席をオンライン視聴(リアルタイムではなくアーカイブで視聴しました)
「繁昌亭大賞受賞者ウィーク」7日間の幕開けです。
当日は桂三金さんの御命日からちょうど一年ということで追善興行。
三金さんに縁のある方がご出演されました。
演目
お茶子さん:桂笑金
桂りょうば 金明竹
笑福亭由瓶 打ち合わせ~三金兄との思い出
ミスタースキン マジック
桂文鹿 奥野君の選挙(桂三金作)
~仲入り~
桂三金思い出噺
(桂かい枝、桂文鹿・林家菊丸・笑福亭由瓶・ミスタースキン・桂笑金)
露の眞 蛸芝居
桂かい枝 尻餅
りょうばさん・金明竹
時間の都合上前半部分のみでした。
うちにも野良の旦那が一匹、股に足袋履されている…(;’∀’)
由瓶さん
いい事言う人ばかりでは面白くないので、悪い事言う役です。
当日は由瓶さんのご提案で、出演者全員が三金さんの出囃子「喜撰くずし」になりました。
三金さんは亡くなる間際まで「打ち合わせ」が多かったそうで…
・林家染丸さんに稽古へ行った時の事、三金さんは「悋気の独楽」を1週間で上がった。
忙しい?「打ち合わせ」の間に覚えていたとか。
・三金さんの紹介でジャズダンスを習いに行った由瓶さん。
初回、三金さんは「打ち合わせ」で来られませんでした。
レッスン終了後に美人の先生を囲んで食事をしましたが、「打ち合わせ」を早めに切り上げた三金さんが合流したそうです。
・ある余興の後、「打ち合わせ」に行った三金さん。
残された由瓶さん・三段さんは、焼肉屋へやけ食いに行きますが、そこで三金さんはコンパをしてました。
文鹿さん・奥野君の選挙
プロの仕事とは小拍子にメモを貼っておく事!?(;’∀’)
三金トリビュートで、デブネタを扱った「奥野君シリーズ」集大成の本作を一回きりの披露です。
「日本メタボ糖」より選挙に出馬した奥野武志こと桂三金さん。
これまでどのように虐げられてきたか…
・プロペラ機に乗ったところ、飛行機のバランスを保とうとして席を移動させられた。
・ダッシュでバスに乗ったところ、大汗をかいた奥野さん、隣の席は体重140キロのデブだった。
・喫茶店にて、ホットコーヒーの他にカレーかピラフ頼むと思われていた。
・焼き肉店にて大量の注文をしたが、「以上でよろしいですか?」と確認された。
・骨折した際、どっちの足が折れたか医者に確認された。
・エレベーターに乗った際、おばちゃんに「さっきより上がったの遅くなってない?」と言われた。
・階段を登るとゼーゼー言っており、酸素を取り込んで二酸化炭素を吐き出し、「環境に悪い」!?
ダイエットしようとして…
・一ヶ月分のダイエット食品を美味しいから2時間で完食してしまった。
・ダイエットベルトがお腹に巻ききらなかった。
最終的に、好きなもの・甘いものを放り込んで活力を磨こうと主張しておりましたが…
仲入り
桂三金思い出噺
まずは三金さん生前の映像「奥野君の幽霊」から。
同期のお三方と由瓶さん、中学から高校の同級生のミスタースキンさん。
そして「忘れ形見」笑金さんも加わってトーク。
序盤しんみりしておりましたが、どんどん悪者に仕立て上げられた由瓶さんがとてもいい仕事をされており、徐々に暖まってきました。
師弟の期間が2年だった笑金さん。
友達のような師弟関係だったの事でしたが、一番三金さんらしかったことは「塩タンをタレにつけた時」めちゃくちゃ怒られたそうです(;’∀’)
眞さん・蛸芝居
蛸芝居は、芸に厳しい三金さんに唯一褒められたネタだそうです。
蛸の表情が素晴らしかった!
ツケ打ちが「バタバタッ!」と聞こえるのも上方ならではですね。
家内中芝居好きのお店。
丁稚二人は芝居の真似して番頭さんに怒られております。
さだきちは赤ん坊のお守りをしますが、やっぱり芝居の真似。
今度の指示は店番。
芝居好きの魚屋の魚喜を乗せて芝居に。旦那は鯛と蛸を購入。
一部始終を聞いており、酢だこにされる恐怖を感じた蛸も芝居に乗せられ、旦那と大立ち回りをしてました。
かい枝さん・尻餅
前年の繁昌亭大賞を受賞された三金さん。
御命日の週に繁昌亭大賞受賞者ウィークを開催するよう、尽力されたのがかい枝さんです。
尻餅は三金さんに教えてもらったネタなのだとか。
文句を言いながらも、話に乗るおかみさん可愛いかったなあ。
暮れの27日、ご近所は賃つき屋を呼んで盛大に餅つき。
が、この家は貧乏なので餅をつくことができません。
見栄を張りたいおかみさんに責められた主人は、とんでもない事を閃きます。
「ぺったりこん」という音をさせるという主人は、賃つき屋を自作自演。
そしておかみさんのお尻で餅をつく音をさせるという発想でした、
当初は恥ずかしくて反対していたおかみさんでしたが、餅つきの真似事をする事となり…
主人が一人何役もやる場面は、まったく飛び上がれていない三金さんだったそうです(;’∀’)
まとめ
残念ながら生前の生高座を拝聴する事はできませんでしたが、皆様のお話を伺い、三金さんはとても愛されていた方なのだなあと感じました。
皆さまがお話される事で今後も三金さんは生き続けることでしょう。
この興行は観なければ…という直感に従いましたが、観る事ができてよかったです。
オンラインのありがたみを改めて感じる一日でした!
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