2021年1月1日
繁昌亭の昼席をオンライン視聴。
三が日は新春特別公演で朝席・昼席・夜席とも口上がある豪華な内容です。
1日の昼席は、上方落語協会・笑福亭仁智会長がご出演との事で拝聴しました。
演目
露の団姫 残念さん(作・くまざわあかね)
桂文三 時うどん
桂梅団治 千早ふる
桂米二 牛ほめ
~仲入り~
新春口上 梅団治(司会) 仁智 米二
桂三歩 青い瞳をした会長さん(作・桂三枝)
笑福亭仁智 多事争論
団姫さん・残念さん
落語家であり、僧侶でもある団姫さん。
僧侶の方が幽霊のネタをすると信憑性が増しますね。
喜六と清八は「残念さん」という、長州藩兵士・山本文之助の墓に来ました。
文之助は蛤御門の変に参加しましたが長州藩は敗走。
その最中に捕縛されたため自害しております。
その際、自分の墓参りをした人に一つだけ願いを叶えるという書き残しをしたそうです。
願いが叶った噂が広がり参拝客が絶えないですが、実は…
文三さん・時うどん
「わい…アホやったんや!」
寒い時期にぴったりの時うどんです。
清八のげっぷと、ハイテンションな喜六の声にならない感情に大爆笑。
喜六の動きがツボにはまりました。
1文多く出してるのに3本しか食べられない喜六…
そして翌日は3文損する、災難ですね(;’∀’)
梅団治さん・千早ふる
うちの娘が…
・万引き・鉛筆と消しゴムを盗んで?
・妊娠・炭屋のおっさんの子を?
・男だった?
百人一首を博打と勘違いする父親。
便所の格子を破壊して、ちはやふるの歌を町内きっての物知りに聞きにきました。
竜田川と千早太夫の話だと言いますが…
「とは」はトワイライトエクスプレス!?
そういう解釈もあるのですね(;’∀’)
米二さん・牛ほめ
「噺家は何でもさせてもらいます」
真に受けて花の配達を頼まれたことがあるとか。
今年の干支、丑年にちなんだ牛ほめ。
お小遣いをもらうため、普請された池田のおじさんの家を褒める口上を書いた男。
覚えもせず懐へ放り込んで寝てしまい、翌朝池田へ向かいます。
ちらちら懐の口上書をカンニングしながらも無事お小遣いをもらいましたが…
仲入り
新春口上

仁智(上方落語協会第七代会長)
この最中来てもえらえてる方は、協会を愛し・落語を好きな人だと信じている。
就任してからついていない(地震・楽屋浸水・台風・提灯落ち空調が壊れてリニューアル、コロナ)
今年から来年の春くらいには収束に向かうのではないかと考えているが、任期が来年春まで。
仁智会長の夢
繁昌亭の周りを無電柱化。隣の(天満宮の)駐車場を潰し宝物殿を立て、上方演芸資料館を難波から移設。天満宮に収益が出るようにして、寄席があった街並み(天満八軒)に戻したい。
米二(上方落語協会理事:デジタル広報委員長)
年明けから番組が日替わりから週替わりに戻る。
前年も1月1日の二回目公演に出ていたが、その時は衣装を忘れていた。
今年は何も忘れなかったが、ネタを忘れそうになった。
梅団治さんの司会に「なんか重いなー」とケチをつけていた仁智会長でした。
桂三歩さん・青い瞳をした会長さん
上方落語協会理事。紋付を持ってないから口上に並べなかったかとか(;’∀’)
体温計を5つ持っており、高座で披露されておりました。
さらに非接触型の体温計も!?お風呂上りに色々な場所の体温を計っているそうです。
国際化の時代、町内会の会長が外国人になりました。
フィンランド人のシュランネンさんは、結婚式の祝儀や葬儀の香典など儀礼的な事をやめようと言い出します。
家の裏にはシュランネンさんの部下、フランス人のピエールさんが引っ越してきました。
娘のフランソワちゃんと家の息子が同じクラスになったので挨拶に。
「H」の発音がないフランスは、日本人の名前を言うのも難しようです。
「うちんとこの御令嬢と、おんどれとこのクソガキ」…(;’∀’)
仁智さん・多事争論
東京は通ぶる方が多い、落語を「鑑賞」するという考察。
掛け声のタイミングもよく呼吸がいいそうです。
「たっぷり!」「わかりましたー!」
東京はかしこに合わせる「自分で考えなさい」
大阪はアホに合わせる…なるほど…
理想的な東京と、現実的な大阪なのでしょうか。
多事争論=「たくさんの人が様々な議論を戦わせること」という意味。
ちょいちょい入ってくる「必殺仕事人のテーマ」が面白かったです。
東京と大阪では言葉の使い方が違う事があるので、判断に困るのはあるあるですね。
目玉焼きにかけるのは醤油?ソース?で始まった夫婦喧嘩。
大阪弁、方言の話から家主や他の住人も加わり大論争に発展。
さらに裁判所へ判断を仰ぐこととなり…。
大阪で肉と言ったら牛肉。
肉じゃが、カレーライス、天ぷら、肉うどん、とんかつも豚肉で旦那は激怒しておりました(;’∀’)
まとめ
正月から爆笑させていただきました!
不安定な情勢なので、今年も配信にお世話になります。
上方の躍進が今年も楽しみです!
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