神田愛山独演会9/25~講談界のサムライ

2020年9月25日
らくごカフェで開催された「神田愛山独演会」に行って参りました。
奇数月最終金曜日に開催されている本会。

早い時期に売り切れる事も多く、プラチナチケットになってきております。
今回も伯山さんへのぼやきは絶好調でした!
※今回の画像は当日に配布された、9月19日北海道新聞夕刊の抜粋資料です。

演目

双喋々廓日記(三)吾妻の達引と血刀の悪企み
難波戦記〜真田幸村大坂入城

2席とも神田愛山先生口演です。

双喋々廓日記~吾妻の達引と血刀の悪企み

前回、父与左衛門から勘当されてしまった与五郎は米屋で居候中。
いわゆる「食っちゃ寝」の生活をしております。

ある日、米屋の前をうろうろする女が。
確認すると花魁吾妻の側にいた「松江」でした。
手紙を受け取った与五郎は吾妻へ会いに新町へ。

吾妻は達引(自己資金)で与五郎を店に呼んでいたのでした。
「風呂に行ってくる」と言い一晩帰ってこない米屋の主人源兵衛は、
朝帰りの与五郎に注意しますが、5日ごとに新町へ行ってしまう。
しかし、そのたびにお小遣いやいい着物で帰ってくるので放っておくことにしました。

達引で与五郎を店に入れるとなれば、自分の分と与五郎の分二人分稼がなくてはなりません。
他の客からどんどん吸い上げる吾妻。
その中でも、服部という侍が吾妻に執心で通い詰めましたが、なびかない上に金が掛かりすぎることを不審に思い、太鼓持ちを問い詰め事情を突き留めました。

真実を知った服部は「血刀の金兵衛」と策略を練り、実行する事になりますが…
次回へ続きます。

真田幸村大坂入城

以前とは明らかに客層が変わっていると感じている愛山先生。
「歴女」の登場も大きいと分析されているようです。
中でも一番人気なのが真田幸村。後席は難波戦記よりの一席。

九度山での蟄居中~大坂城入城までの場面が描かれております。
代名詞「赤備え」はこの後の「大阪の陣」で着用したそうです。
囲碁の勝負に勝ち、幸先良い一歩を踏み出す幸村。

前半はくすぐりが多めでしたが、クライマックスの修羅場読みは圧巻でした。
重厚で軽快。愛山先生にしかできない表現だと思います。
合言葉は、「いくさ!」「勝ち!」

まとめ

今年は清水次郎長生誕200年なのだそうです。
全席読める愛山先生は、コロナがなければ何か企画していたとの事でした。

次郎長関連で愛山先生が仰っていたことが一つ。
「愛山は伯山に次郎長を教えることを断念した」との事(;’∀’)
柳家喬太郎さんに教えた「小政の生い立ち」などにより、愛山先生の名前を広めてくれているからというのが理由の一つだそうです。

昔の講談はトリが2席演っていたというのは初耳で、勉強になりました。

次回は二席ともネタ出し。独演会は年内最後になります。
双蝶々廓日記(四)吾妻の誘拐と松江の機転
赤穂義士銘々伝~二度目の清書
11/27(金)19:30~です。

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