2021年7月30日
神保町らくごカフェで開催された『神田愛山独演会』を現地鑑賞。
奇数月最終金曜日に、約60分愛山先生の高座(とぼやき)が堪能できます。
大人気公演で、次回9月の公演も満席になったようです。
演目
神田愛山 双喋々廓日記(八)広田の森
神田愛山 荒茶の湯
まとめ
地元の図書館で、宝井琴鶴さんが編集協力された『講談師・浪曲師になるには』を手に取った愛山先生。
「頑なな心の持ち主」である先生にとって、真反対の内容が書かれていたことに愕然としたそうです(笑)
これから講談教室に通おうと思っていたのに…と笑いを取ってました。
↓ちなみにこちらがその本です。
ご興味あれば是非お読みください。
双喋々廓日記(八)広田の森
濡髪長五郎が大暴れします。
酔ってたとはいえ、7,8名殺めてしまっては…(;’∀’)
住吉神社の帰り、御贔屓衆から接待を受けた濡髪長五郎。
そこへ、大旦那の使いがやってきて現地へ向かう途中、広田の森で襲撃を受けた。
この使いは血刀金兵衛の子分で、この先に金兵衛・須山一刀斎を始め一党が待ち構えていると言う。
普段であればここで引き返すが、この日は酔っていたため木棒を持ち一党を返り討ちに。
ここで金兵衛の子分7,8名を殺めてしまった。
我に返った濡髪。養父・荒石斧右衛門と共に三好屋四郎衛門の下へ。
奉行所へ出頭する覚悟を伝える。
三好屋は少し考えて、濡髪を匿う事にした。
子分二人の家に濡髪を預けるが、奉行所も濡髪を探すことになる…
荒茶の湯
『荒大名の茶の湯』落語にもあるネタですが、元々は難波戦記の一部。
同期の宝井琴調先生とネタを交換した時に覚えたそうです。
この日も琴調先生いじりは絶好調でした。
茶会の様子は落語を参考にしていただくとして…
庭石を持ち上げて灯篭に放り投げる件は面白かったですね。
そして、『詰め』の福島正則が飲むお茶。不憫でなりません…(笑)
終盤の掛軸の話。
「今の世の中を風刺して書かせた」と言いますが、この辺がやり手の家康ですね。
杖を持った秀吉の両脇に、石田三成・小西行長。
片や黄金小判を前に土下座している七将(加藤清正・福島正則・池田輝政・浅野幸長・加藤嘉明・黒田長政・細川忠興)
慶長の役で功を挙げた七将には恩賞がなく、功なしの二将が豊臣家で幅を利かせている。
その場では何も言わないですが、確かにいい気分ではないでしょうねえ…
これが、関ヶ原合戦での東軍寝返りに繋がったとか繋がらなかったとか。
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