神田愛山独演会1/28~愛山先生と結城昌治先生

2022年1月28日
神保町らくごカフェで開催された『神田愛山独演会』を現地鑑賞。
奇数月最終金曜日に開催されている、愛山先生の連続物+一席物の公演です。

演目

神田愛山 双蝶々廓日記 (大団円)血刀の召し捕り
神田愛山 仕立屋銀次隠し台帳 (二話)けむ秀と万年小町

まとめ

これまで何度か聴いている、愛山先生と結城昌治先生のエピソード。
今回は初出しのお話がありました。

いずれ愛山先生がブログに書かれると思うので、そちらに譲るとして…
結城先生の人柄が伺える、とても興味深いお話でした。

『仕立屋銀次隠し台帳』はちょっと興味があるので、書籍探してみようかな。

双蝶々廓日記 血刀の召し捕り

濡髪を追いかけた事で虐げられてきた馬野屋大八が、やっと報われました。
いよいよ最終回!血刀金兵衛を一網打尽にします。

血刀金兵衛一党との「ひょんな間違い」(詳細は以前の公演にさかのぼって下さい)により、濡髪長五郎を追い廻していた目明しの馬野屋大八は、実は濡髪を追い立てて大阪から逃がそうとしていた。

大阪を出る前に濡髪が書いた、『身の証を立てる』書付けを持ち自宅へ帰った大八。
が、親分である三好屋を裏切ったと勘違いしているおかみさん、濡髪の許嫁である『奴の小万』、放駒、さらに喜三郎にも追われ、武蔵野の家の押し入れに隠れた。

袋叩きにあうことを覚悟した大八だったが、その前にと書き付けを見せると…
途端に手のひらを返す面々(笑)

あとは金兵衛一党を捕縛したいのだが、居所がわからなくなっていた。
後日、賭場から連行した金兵衛の子分に居場所を聞いたところ、金兵衛一党は『淡路・岩屋』にいるとのこと。須山一刀斎の父親が医者(すでに他界)で、岩屋に居を構えていたから。

三好屋四郎衛門・違袖の音吉・奴の小万ら一党は、
『鴻池善右衛門の娘の出養生で岩屋に来た。須山の父親に診てもらいたい』
という計略を使い金兵衛一党をおびき寄せ、見事全員捕縛。

その後、奴の小万は武士『山田錦之助』となった濡髪長五郎と夫婦になるのであった。

仕立屋銀次隠し台帳  けむ秀と万年小町

結城昌治先生作の時代小説です。
舞台は明治末期。スリの大親分・仕立屋銀次が活躍します。
ちなみに、仕立屋銀次はゲームキャラ『スリの銀次』のモデルになってます。

第二話は、幼馴染の女の子のために堅気に戻った子分『けむ秀』が、やはり幼馴染のためスリに戻り、法制局参事官の高級腕時計(紋章入り)を盗んでしまったところ…という物語。

掟を破った者には容赦ない銀次ですが、事情をもつ子分には優しい。
情に厚い江戸っ子の一面がありました。

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