2022年3月25日
神保町らくごカフェで開催された『神田愛山独演会』を現地鑑賞。
連続講談は今回より、「花川戸助六伝」が始まりました。
演目
花川戸助六伝(一)斬られの藤次
寛政力士伝・谷風の情け相撲
いずれも神田愛山さん口演
まとめ
愛山先生はプロ野球元々巨人ファン。
近年はケーブルテレビで放送されている、日本ハムの様子をキャンプから見ているそうです。
新任の新庄監督の悪口を言うために見ていましたが、発言にだんだん共感してきたようで…
「あいつの悪口を言ったらただではおかない!」と仰ってました。
新庄監督と伯山さんの共通点を発見。
野球・講談、それぞれ新規の方『ミーちゃんとハーちゃん』を集めると分析。
筆者も伯山さんから講談に入ったので同じですね。
しきりに愛山先生をいじっており、どんな方だろうと観に行ったらハマった経緯があります(笑)
今回は、前後席とも『伊達男・男伊達』でまとめたのでしょうか。
花川戸助六伝(一)斬られの藤次
二代目神田山陽先生より、ミステリー好きな愛山先生へ勧められた読み物。
山陽先生と田辺南鶴先生の台本をブレンドしてます。
幡随院長兵衛以来の『男伊達』で、同じく花川戸に居を構えていました。
助六は『元締め(口入屋)』なので侠客伝ではないそうです。
出羽の国・山形の城主戸澤大和守の家来、花澤助六郎。
故郷で事件を犯してしまい、江戸表に出て船宿の食客をすることになった。
元々は武士なので要領よく覚え、男前ということもありたちまち人気者へ。
大店の『板倉屋』から、仕事と出入り屋敷の世話をしてもらうことに。
一方、戸澤長屋では無頼者『斬られの藤次』が暴れていた。
止めに入った母親を突き飛ばし額を割ってしまったため、登場した助六に一太刀で絶命。
「すべては自分で蒔いた種だ」と母親。
頼まれたとはいえ、殺めてしまった事には変わりない。
入牢したが、直後に明暦の大火が発生する。
助六は逃げずに消火を積極的に助けたので、8ヶ月という短期間で出所。
すると、助六の下にかつて幡随院長兵衛の子分だった面々が集まってきた。
その一人『おでん屋新兵衛』の娘の事情を聞いた助六が動き出す…
谷風の情け相撲
「むかしゃ谷風 今伊達模様」
愛山先生の谷風情け相撲は、軽快で後味すっきりといった感じでしょうか。
いつもは『ベビーフェイス』だが、佐野山のため『ヒール』になる谷風。
負けるのがわかっているので、感動の涙を流す佐野山を見て観客が勘違い(笑)
勝った佐野山に、土俵へ着物と祝儀の山が送られる様子は壮観でした。
愛山先生にいつか祝儀を送らなくては…(;’∀’)
大鵬より柏戸という『いぶし銀』が好きな愛山先生。
筆者もスターよりいぶし銀の方(元巨人の川相選手や、元ヤクルトの土橋選手、元阪神の遠山投手など)が好きです。
『へそ曲がり』なところも似ているのかもしれないです(笑)
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