2022年12月17日
墨田区向島・墨亭へ行って参りました。
当日の公演は『第9回神田松麻呂の会』
今回より、畔倉重四郎連続読み・ネタおろしシリーズになります。
演目
いずれも神田松麻呂さん口演
まとめ
3話と4話は、杉戸屋富右衛門の子息・城富(富之助)が主人公。
大岡越前の再調査が決まり、希望をもっていただけに
結末はとても悲しかったのでしょうねえ…
前回の開催から2週間ですが
たくさん事件が起こっていたようです。
しかも、前回11月27日は師匠松鯉先生の末広亭主任。
今回の当日は、兄弟子伯山さんの末広亭主任。
一門としていろいろ大変なのでしょうね。
2023年は偶数月の開催になるようです。
次回は2月12日(日) 11時開演。
愛山先生のらくごカフェ独演会が奇数月なので
ひと月に1回は必ず講談を聴けるように。
来年の展開もワクワクしますね。
城富歎訴
直近の公演でも聴いてましたが
城富の『心境の変化』という意味では必要な一席ですね。
前半は、父の無罪を老中・安藤対馬守に歎訴。
後半は、指示を受けて大岡越前守忠相が再調査。
「人の上に立つ者に見る目がない。そういう政をするところに住む人は哀れですなあ…」
城富の嘆きが非常に刺さりました。
役人の融通が利かないのは、今も昔も同じなのかもしれないですね。
越前の首
善人に濡れ衣を着せ、この国のご政治がつとまりましょうや?
数寄屋橋・大岡越前守邸での緊迫した掛け合いは震えました。
明らかに敵対意識を持ってやってきた城富。
それに対して、あくまで正論を投げかける越前。
父が処刑・さらし首にされたので、この対応も無理はないですね。
最終的に越前の首を掛けて犯人(下手人)を探すことになりましたが
果たしてどちらの言い分が正しいのでしょうか。
お父さん、きっと本当の下手人を見つけて参ります。
父の首の前でうなだれながらも、気持ちを新たにする城富。
心揺さぶられるいい場面でした。
ラストに、??と思う場面がありますが
それは次回のお楽しみです。
おまけ
終演後の松麻呂さんです。


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