2022年6月12日
神保町らくごカフェに行って参りまいりました。
当日の公演は『桂文鹿プチ独演会(6月席)』
12回中6回目で、今回が折り返しです。
ゲストに三遊亭ふう丈さんがお見えになってました。
演目
淀川/おみくじ製作所
~仲入り~
利き酒
対談(ゲスト:三遊亭ふう丈)
鹿政談
全演目、桂文鹿さん口演
まとめ
今回は非常に勉強になる公演でした。
特に『後生鰻』が元々上方落語だったとは知らず、ちょっと感動しました。
三遊亭ふう丈さんとの対談もよかったですね。
お二方は、『キューピー』という同じ出囃子を使っている共通点もあるそうです。
文鹿さんより、今後も交流していきたい旨のお話があったので
今後二人会などあるかもしれないなあと勝手に期待しています(笑)
淀川
江戸落語で言う『後生鰻』で、元々上方のネタです。
僧侶が功徳をするのは放生会(ほうじょうえ)が由来。
『淀川』は川ではなく、屋号名なのだとか。
最後に捌こうとするのが、赤ちゃんかおかみさんの違いです。
この形は、歌丸師匠が演っていた音源を聞いた記憶がありますね。
殺生を好まない僧侶の足元を見て、値段をどんどん釣り上げる店主。
これだけで経営が成り立ちそうです(;’∀’)
おみくじ製作所
おみくじを制作している会社のお話です。
実在の寺社だとカドが立つ恐れがあるため、同期の名前になってます。
小拍子の一つをペンにして注文を取る社長。
おみくじの和歌をサラリーマン川柳にしてしまう社長。
お得意様に頭が上がらない社長。
中小企業の生き残り術を勉強させていただきました。
言ってもこの会社は、めちゃくちゃ儲かってそうですが(笑)
ちなみにおみくじは、『女子道社』(山口県周南市)という会社が
シェア6割を持っているそうです。
よく見る赤いおみくじの自動販売機もこちらが発明したのだとか。
仲入り
利き酒
お酒に関してうんちくを垂れる人はよく見かけますね。
そんなしょうもない人に鉄槌を下す、スカッとするお話でした。
利き酒師・酒造メーカーへの取材に裏付けされた
説得力抜群の高座で、サゲも見事でした!
対談
先日繁昌亭で開催された『恩狸・ふう丈二人会』に
文鹿さんがゲスト出演されたことでつながりができたそうです。
円丈師匠と文福師匠の二人会が大阪なんば花月で行われた際
『グリコ少年』で爆笑をかっさらった円丈師匠を文福師匠が
某風俗店に連れて行ったというお話が面白すぎました(笑)
鹿政談
文鹿さんは奈良のご出身。
ということで、江戸時代に鹿を殺してしまった際適用された
『石子詰めの刑』について詳しく解説してくださいました。
奈良では今でも授業の教材になっているそうです。
それだけ重要な歴史なんでしょうね…。
早朝、家の前で鹿が死んでいたら、ご近所で押し付けることもあったのだとか。
また、正史では当時の奈良奉行は『川路聖謨』だったそうですが
(神田伯山さんの講談では川路になってます)
こちらは松本肥後守です。
『おから』『卯の花』を関西では、『きらず(雪花菜)』と呼ばれるんですね。
おまけ
当日の文鹿さんと、ふう丈さんです!


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