東京桂福丸を聴く会9/13~「本能寺の変」新説!?

2020年9月13日
お江戸日本橋亭にて開催された、東京桂福丸を聴く会を観に行って参りました。
福丸さんは配信で数回高座を拝聴しましたが、生は今回が初です。

通常はゲストが別にいるようですが、新型コロナ対策のため今回はお一人。
独演会形式となりました。

演目

親子酒
光秀と元行
仲入り
三題噺
子は鎹

4席とも桂福丸さん口演です。

オープニングトーク

新型コロナウイルス感染拡大による全国一斉休校が発表されたのが2月末。
在宅中の小学生向けに落語の動画を配信された福丸さんですが、中でも「じゅげむ」の動画は9月現在12,000回再生されております→じゅげむの動画

また、当時落語会のキャンセルが相次いでおりましたので廃業の危機。
→動画配信へ活路を求め、ZOOMでの生配信にもいち早く参画しておりました。
生配信は今後も継続していくそうです。

コロナが落ち着いたら…と言う方がいますが、それは楽観的だと仰る福丸さん。
コロナはなくならないので、本当に危機感を持っている人は、現状のガイドラインで何ができるかを考えているとの事でした。

親子酒

落語家は朝でも昼でも打ち上げをしております。
そのため自粛期間中は、いわゆる「自粛警察」が上方落語協会に通報していたそうです。
常連の方などは、どこで打ち上げしているか知っているでしょうからね(;’∀’)

親子酒は、酒癖の悪い若旦那とその父親の大旦那が一緒に禁酒をしますが、
結局父子ともお酒に手を出してしまうというお話。

この演目は一人一人違うくすぐりを入っているのでとても面白いです。
大きな湯飲みにすり切れ一杯入れて、「表面張力」と言っている大旦那がかわいかったです。
若旦那は、いまちょっと元気がない石破の大将の家でお酒を飲んできておりました。

光秀と元行

光秀は明智光秀、茨城元行(いばらきげんぎょう)とは室町時代に実在した伝説の鍼医です。

牡丹の花が繋いだ縁。
鍼で牡丹の木を治した元行に弟子入りした光秀。
医学の心得があった光秀はまたたく間に腕が上がります。

時は流れ、織田信長を討つ「本能寺の変」
その直前に光秀を訪ねた元行は、驚くべき事を聞くことになります。
光秀はなぜ信長を討つことになったのか。そして真実を聞いた元行は!?

仲入り
三題噺

お題は、ゴルフ・かぼちゃ・Gotoトラベル。
「Goto落語」という企画が成立直前まできたが…という内容でした。

オープニングでお題を募集し、仲入り後すぐに披露する。
すごいですね。

子は鎹

「手に取るなやはり野に置け蓮華草」
前妻と別れて一緒になった芸者。
いつの間にか他に男を作って出て行ってしまいました。

3年後。ある日、前妻との子供である亀吉と再会。
飲んだくれだった父親は、芸者が出て行って以来お酒をやめて一生懸命働いておりました。

前妻は再婚せず、二人で暮らしているとの事。
申し訳ない気持ちになった父親は翌日鰻をごちそうする事を約束。
そしてお小遣いを渡します。出ていく前は少しの小遣いも渋られていた亀吉は「人間苦労した方がええねんな」とチクリ。

家に帰った亀吉ですが、お小遣いをもらった事がばれてしまいます。
父親の形見である金槌で叩かれそうになった亀吉はすべてを白状。

翌日の鰻屋にて、元夫婦の再会となります…

まとめ

明智光秀が織田信長を討った動機ですが、
今回福丸さんが語られた説もありえるなあと思いました。

合理主義者、そしてすべてを斬り捨てるのであれば…
本能寺の変と坂本龍馬暗殺は永遠の謎。だからこそ空想するのが面白いですね!

おまけ
茨城元行書、「針聞書(はり・ききがき)」に記載されている「ハラノムシ」
※かつて、人体に突然起こる病気は体内の「ムシ」たちが引き起こすものと考えられていたそうです。

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