2020年10月2日
天満天神繁昌亭にて開催の桂かい枝独演会に行って参りました。
自粛中楽しませていただいた上方の皆様へのお礼の旅です。
約15年ぶりの大阪。いろいろ様変わりしておりますね!
演目
二葉さん・真田小僧

開口一番から二葉さんって、豪華すぎますね!
高座に上がるなり、「二葉ちゃーん」と声援が。
どうやら親戚の方がお見えになっていたらしいですw
真田小僧は、お母さんが按摩さんに治療してもらっていた事を
子供の寅ちゃんが、知らないおじさんと秘め事をしているかのようにお父さんへ話ネタです。
二葉さんの寅ちゃんはとてもかわいいのですが、
かわいい素振りでかなりエグイ事を言っておりました(;’∀’)
「面白くなくても木戸銭を返さない。落語家はいい商売」
話の切れ目でお小遣いを要求する寅ちゃんもよかったですね。
「それから、それから…ああ、残念!ここからは追加料金です」
どうやらお父さんは毎日寅ちゃんに騙されているようですw
かい枝さん・三十石

当日お昼がNHKの収録だったというかい枝師匠。
笑うと飛沫が5mほど飛ぶそうで、4~5m間隔があいていたそうです。
航空会社の経費削減さくで、ちょっと下ネタ方面へw
同時オンライン配信なので即座に軌道修正しておりました。
三十石は、京と大坂を結ぶ三十石舟の船上をおもな舞台とするお話。
「東の旅」の伊勢参り最終部です。
かい枝師匠の三十石は、先日のABEMA寄席で一度聴いております。
その際の合いの手は華紋さんでしたね。
そして今回、舟唄の合いの手は二葉さん。
合いの手が始まるなり、会場大爆笑でめちゃくちゃ盛り上がりました。
オンライン同時配信しているので、二葉ファンの方でも観る価値はあると思います!
「何事も全力、あれが一番盛り上がった」とかい枝師匠も苦笑しておりました。
仲入り
かい枝さん・帯久
本日のメインイベント、帯久は初めて聴きました。
クライマックスのお白州では、大坂西町奉行の松平大隅守の見事なお裁き!
見ている人は、しっかり見ておりますね!
帯久は経営者として正解だと思うのですが、人としては…(;’∀’)
瓦町屋の三丁目呉服屋和泉屋与兵衛は、町内の評判がよく、温厚な性格でお店は繁盛。
一方、二丁目角の呉服屋帯屋久七(帯久)は、一癖ある陰気な男で、店も「売れず屋」というあだ名がついています。
ある日、帯久は「暮を越しかねているので20両用立ててほしい」と泉屋に。
泉屋は人がいいので、無利息・無証文で用立てます。
20日ほどで返したのですが、その後30両、50両、100両と増えていきます。
大晦日に蔵屋敷の役人などが来て忙しい時に、100両を返しに来た帯久。
100両を受け取った泉屋でしたが、急な用で席を外した際に100両盗まれてしまいました。
「自分の不注意、今年の厄落とし」と諦めた泉屋。
帯久は「この100両はないもの」と考え、景品付き商品の販売を始め大当たり。
一方の泉屋はケチがつき始め、娘・女房が亡くなり、子飼いの番頭が金を持ち逃げ。ついには家が全焼。
のれん分けした武平の家で10年病に伏せておりました。
武平も商売をしくじっていたので裏長屋住まい。
病気が抜けた61歳の年にもう一度武平の暖簾を挙げてもらおうと帯久へ。
しかし帯久は「店を持っているなら貸すが、一からなら貸せない。ましてや一度しくじっているなら尚更」と一蹴。11年前貸した利息だけでも…と言う泉屋に帯久はキセルではたかれ、額を割られる始末。
あまりのむごい仕打ちに、一度は自殺しようと考えた泉屋でしたが、
怒りのあまり放火をしようとして、帯久に訴えられお白州の場面へ…
まとめ
オンラインでは何度か高座を拝聴しておりましたが、
生では初のかい枝師匠。とても優しい方でお会いできてよかったです!
私の名前も覚えていた下さり感激しました。
関東でもにぎわい座にご出演されているようなので、
また生高座を拝聴しに伺いたいと思います!
おまけ
検温をされていた林家染八さん。

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