2022年11月18日
日本橋劇場(日本橋公会堂)へ行って参りました。
当日の公演は『桂二葉独演会』です。
演目
演目
桂九ノ一 御公家女房
桂二葉 向う付け
笑福亭鶴瓶 青木先生
~仲入り~
桂二葉 子はかすがい
まとめ
今年一年の集大成のような公演でした。
昨年のNHK新人落語大賞優勝以降、多方面でご活躍。
見えている景色はガラッと変わったのでしょうか。
「ぴーん、ぽーん、ぱーん、ぽーん」
開演前、諸注意の場内アナウンスも二葉さんが。
客席が何を求めているのかがわかっているんですよね。
物販もしっかりアピールしてました。
二葉さんが高座に上がると、
舞台がひときわ明るくなる印象があります。
そういう意味では、演芸界でも稀有な存在なのでしょうね。
2023年はどのようなご活躍をされるのか?
いまからとても楽しみです!
九ノ一さん 御公家女房
二葉さんの会と言えば九ノ一さんですね!
今年は東京で観ることが多かったなあ。
今回もしっかり爪痕を残してました。
『仕事人』という言葉がピッタリな気がします。
一度観たらハマること間違いなしですね。
御公家言葉を使っていたおかみさんが、
ぞんざいな言葉に変わっていく過程。
ちょっと興味があります。
二葉さん 向う付け
喜六さんのキャラクターは何か憎めないのです。
腹にあることを全部言っちゃうので、江戸っ子っぽいのかな?
なかなか気持ちのいいヤツなんでしょうねえ。
『本人の遺言により、銘々付け・向う付け』
参列者の筆跡をあの世へもっていく。
受け止め方に機転が利いてますね。
『大阪弁警察』になりつつある二葉さん。
どうやら、後輩のイントネーションが気になるようで…
注意するのに1時間悩む姿は、ちょっとかわいいです。
鶴瓶さん 青木先生
鶴瓶さんの高座を生で聴くのは初です。
当日人間ドックだったそうで、フワフワいる中での高座。
二葉さんについては「声がアホ声、アホの役なんでもできる」と。
青木先生のご家族とのご縁も語ってくれました。
青木先生の『ピー』を聞きたい(激高させる)ために
悪知恵を働かせる駿河少年とクラスメイト。
やることなすことがことごとくハマっていく様子は
滑稽で、面白すぎました。
このネタは、聴けば聴くほど味が出るのでしょうね。
聴いたばっかりですがもう聴きたい(笑)
しかし、鶴瓶さんのお腹が『ピー』しなくて何よりです。
「あっきおかくん!筆箱を開けなさい!」
「意味がわからん!」
「中途半端にしろー!」
名言の宝庫ですね。
20年ほど前にテレビ番組でこのネタを聴いて
「鶴瓶さん落語演るんだなー」と思った記憶があります。
その頃の記憶がよみがえり、何だか懐かしい気持ちになりました。
仲入り
二葉さん 子はかすがい
子はかすがいは湿っぽい印象がありますが、
二葉さんの口演は湿度低めでカラッとしてます。
個人的には、泣かせにくるよりもこちらが好みですね。
随所に入る、とらちゃんが放つ罪のない一言が
湿っぽさを吹き飛ばしているのでしょう。
それだけに、帰ってきてほしい発言の説得力は抜群でした。
会場の雰囲気もあるのでしょうが
前回聴いた時よりも格段に素晴らしかったと思います。
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