2022年6月17日
新宿永谷ホール(Fu-)に行って参りました。
当日の公演は『講談新宿亭』
日本講談協会主催の定期公演、今回は夜の部です。
演目
神田莉々子 難波戦記/真田幸村の大坂出陣
神田松麻呂 寛永宮本武蔵伝/山本源藤次
神田桜子 秋色桜
神田紅佳 寛政力士伝/越の海勇蔵
神田陽子 応挙の幽霊画
神田鯉風 赤穂義士銘々伝/安兵衛道場破り
~仲入り~
神田紅純 四代将軍万珍丸(犬殿様)
神田阿久鯉 天明白波伝/八百蔵吉五郎
まとめ
白浪伝・義士伝・怪談?・力士伝・人情噺・武芸物…
講談のほぼフルコースでとても楽しかったです!
松麻呂さんは、前座として新宿亭に出演されるのは今回が最後になるそうです。
近日、待望の男性講釈師としての、新二つ目が誕生するのですね。
今後が楽しみです!!
桜子さん・秋色桜
気のせいかもしれませんが、7歳のおあきと13歳のおあき
劇中で成長する微妙な演出を分けてる?
些細な事ですが、これはかなり凄いことですね。
近年は地上波から時代劇がなくなったので
落語・講談の世界も前提条件が崩れてしまい、みなさん苦労しているんだなあとしみじみ。
『長屋』『奉行所』『市場』など、映像がないから想像しようもないんでしょうねえ…
紅佳さん・越の海勇蔵
底抜けに明るい紅佳さん。
元気なお話は似合いますね!
150センチ・100キロの勇蔵。
2メートルがざらにいる関取の中で、小兵が活躍するのは
並大抵の努力ではできなかったんでしょうねえ。
近年であれば舞の海さんがそうだったのでしょうか。
陽子さん・応挙の幽霊画
1部 応挙と薄雲の出会い
2部 薄雲の死
3部 京都・三条の居酒屋にて
観客を置いてきぼりにせず、都度確認する優しい高座でした。
『福の神』が幽霊画というのは粋ですね。
円山応挙といえば、もうすぐ全生庵・幽霊画展の季節ですね。
例年は8月1日~31日まで開催。
今年も開催されると思いますので、いまから楽しみです。
最新情報は全生庵ホームページより。
鯉風さん・安兵衛道場破り
『高田馬場の決闘』の前のお話です。
強すぎたら強すぎたで、相手をしてもらえないものなんですね。
予定していた看板代も稼げずに…(;’∀’)
江戸表に出てきた安兵衛は、浅草でスリに合い一文無しに。
宿賃稼ぎに江戸の道場破りをしていくが…
二匹目のドジョウはなかなかつれないものですね(笑)
一軒目・二軒目で簡単に看板料を簡単にもらえた安兵衛を見て、そろばんをはじき始めた旅籠の主人はさすがの商売上手です。
仲入り
紅純さん・四代将軍万珍丸
紅純さんに動物の役を演らせたら、右に出る者はないかもしれません。
猫、狼、そして今回の犬。
そこにホンモノがいるかのようでした。
保科正之がめちゃくちゃ活躍していて(というか、将軍を傀儡にしている)
江戸幕府における権力争いの闇を観る事が出来ました(笑)
モタレの位置なので演るネタがないと青ざめていた紅純さん。
直前にさらったとのことですが、さすがの貫禄でした!
阿久鯉さん・天明白波伝/八百蔵吉五郎
『愛した人が盗人だったら?』
自分だったらどうするだろうなあと、考えさせられる話でした。
吉五郎も父親に謝罪し、おはなをあきらめようとしますが…
観客が男性だけだったので、阿久鯉さんより女性の性格についての講義が開講!
今回の収穫は、『女性はすぐに図々しくなる』ですね。
もちろん人によると思いますが(笑)
熱く語る阿久鯉さんがとても面白かったです。
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