2022年3月27日
杉並区高円寺周辺を散歩してきました。
撮影した写真を掲載して参ります。
日圓山 妙法寺

日蓮宗本山の寺院で、江戸落語『堀の内』にも登場します。
歴史
本寺院は日圓山と号す、日蓮宗の寺で、十界諸尊と祖師像が祀られています。寺伝によると開基は覚仙院日逕とされ、開山は妙仙院日圓といい、元和七(1621)年に没したと伝えられています。
祖師堂の日蓮像は、弘年元(1261)年に日蓮聖人が法難にあい伊豆に流された折、同行を許されなかった日郎上人が、鎌倉の岸辺に流れ着いた霊木を得て、祖師の御影を刻んだものと言われています。二年後に赦された日蓮聖人が四十二歳のことでした。日蓮像は、目黒碑文谷の法華寺からこの寺に移され、「厄除祖師」として信仰されています。
十一代将軍徳川家斉や十二代将軍家慶が当書院に立ち寄って休息されたことから、いっそう有名になりました。江戸時代から、初詣、節分会、法華千部会、彼岸会、施餓鬼会、御会式には参詣者で賑わい、浅草観音と並び称させられたと『江戸名所図会』に記され、その様子は、二代広重作の浮世絵『江戸名勝図会』などにも描かれています。また、妙法寺は古典落語「堀之内」のも登場します。
現地案内板より
境内の写真






山門


お札場・天明の水(水屋)・鐘楼



額堂










鉄門

重要文化財『鉄門の由来』
この鉄門は明治十一年に完成した、洋風の意匠を基調とし、一部に加味した折衷の鉄門である
我が国の近代建築養成の恩師と言われている英国人教師コンドル氏の設計遺構で、明治建築史上貴重な存在である。
昭和四十八年、重要文化財に指定された
門柱左右の七文字の漢詩は、当時の身延山第七十四世吉川日艦法主の筆跡である。『花は浄界に飛んで、香りは雨となる 金を祇園に布て福は田に有り』
現地案内板より
祖師堂




東京都指定有形文化財です。
江戸時代後期に「堀之内の厄除けお祖師様」と喧伝され、多くの参詣者を集めた日円山妙法寺は、明和六年(1769)十一月の火災により、諸堂宇とともに多くの記録も焼失し、それ以前の詳しい寺史は不明です。
妙法寺の中心をなす祖師堂は、二枚の棟札から、火災後早くも明和九年に再建されたのも、損朽がはげしかったためか、文化八年(1811)に改めて建立されました。大工棟梁は四ツ谷に住む山田興兵衛樹孝です。祖師堂は南面し、桁行五間(17.50m)、下陣を含む梁間七間(26.88m)の大規模な建築です。屋根は入母屋造の本瓦形銅板茸で、前面に唐破風付向拝を、背面に入母屋破風を備えます。内部は前面から内陣・内々陣・後陣を中心軸線上に配し、それぞれ両脇に東西脇陣を設けます。中央内々陣の来迎柱の前には須弥檀が置かれ、壮厳な装飾が施されています。
なお、明和九年の再建時には彫り物大工として市東半平(嶋村丈右衛門)と武士伊八のながあり、文化八年の建立に際しても、彫刻に残された墨書きから彫刻類が再用されたことが明らかとなっています。また、二枚の棟札も附指定です。
現地案内板より(東京都教育委員会)
本堂(三軌堂)



当本堂には、釈迦如来、宗祖日蓮聖人を安置し、三軌堂とも称しています。
「三軌」とは如来の、衣・座・室と言い、法華経を信じ説く人の持つべき三つの心がけを指しています。一、穏やかで柔和な心を持ち、困難に耐え忍ぶ如来の衣を着ること
二、こだわりのない安らかな心で、真実の教えを説く如来の座にすわること
三、すべてのものに大慈悲を注ぐ如来の室に入ること正面の金文字三軌堂の大額は身延山第七十四世吉川日艦法王の筆跡である
現地案内板より
日朝堂


この御堂は、身延山第十一世行学院日朝上人の御尊像を奉安してあります。
日朝上人は、日蓮宗の代表的数学者として宗門内外に高名であった。
勉学に精進を傾けられ、そのため眼病を患った。快復の後、眼病の人々を救わんと大願を立てられた由緒から、眼病平癒の信仰をかけられる聖者と崇められ、又、稀世の学匠として高名であったから学業増進、入学成就志望の受験生の参詣が増加して居ります。
現地案内板より
二十三夜堂(廿三夜堂)


二十三日の夜、人々が寄り集まって飲食を共にし、月の出を待つ信仰行事で廿三夜講、あるいは三夜供養ともよばれている。
二十三夜の月には三体の菩薩の姿が現れる、あるいは勢至菩薩をまつるなどの言伝えがある。「二十三夜待つ」を年中いのれば願望が叶うといわれている、とくに当山の廿三夜堂は古くから縁結びと財運に霊験あらたかとして現代ますますの信仰を集めている。
現地案内板より
浄行さま


浄行さまは、霊験あらたかな菩薩の一つとして全国各地の老若男女の信仰を集めています。それは人間生活の中で一番大切な健康の守護神であるからです。
日蓮聖人天上天下の大菩薩の中に、四大菩薩がおられると申されております。それは、
上行 無辺行 浄行 安立行
この四大菩薩は、釈迦、多宝、十方分身の佛様と共に全人類が最も信頼して頼りとするものであるとおっしゃっています。当山のここに安置し奉る菩薩は浄行菩薩であり水で心身を浄め諸病を退散させる功徳をもつ菩薩さまです。
現地案内板より
ご祈願なされば、所願成就、身体健全が得られます。
五重塔・有吉佐和子の碑・子育観音



御首題

御首題/御朱印は祖師堂にて。
祈祷料300円
アクセス
東京メトロ丸の内線 新高円寺駅より徒歩13分
JR中央線 高円寺駅よりタクシー5分
都バス・京王バス 堀の内停留所より徒歩3分
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