国立演芸場定席3/12~締めるトリだと…

2022年3月12日
国立演芸場の定席を現地鑑賞。

主任は、人間国宝・神田松鯉先生です。
土曜日ということもあり満員御礼の札止めでした。

演目

神田鯉花     寛永宮本武蔵伝・狼退治
春風亭昇市    真田小僧
桂文治      善光寺の由来
おせつときょうた 漫才
桂小南      写真の仇討

~仲入り~

神田伯山     難波戦記・荒大名の茶の湯
江戸家まねき猫  動物ものまね
神田松鯉     寛永三馬術・出世の春駒

まとめ

主任が松鯉先生なので前方の皆さんがやりたい放題(笑)
悪口はもちろんのこと、歌を歌う方も(;’∀’)
寄席っぽい自由な雰囲気がとてもよかったです。

松鯉先生は、梅の季節にぴったりの読み物。
自由演技!?の皆様の後を受けて、しっかり締めて下さいました。
愛宕神社の『将軍梅』もそろそろ満開ですね。

昇吉さん・真田小僧

いいところで切れ場がきてしまう、子供は営業が上手いですね。
おとっつあんは、寄席に毎回招待券で通っているとか(笑)

文治さん・善光寺の由来

『善光寺の由来』と言う名の漫談(;’∀’)
円丈師匠の物まね上手かったな(笑)

極楽浄土へ行ける権利が3万円で買えるなら、喜んで購入します。
そうすると、地獄も営利法人だとは気が付きませんでした。

おせつときょうたさん・漫才

代演にてご出演。

先日ご結婚されたきょうたさん、早速おせつさんにいじられてました(笑)
指輪を見せてましたが、後ろの席だったので見られませんでした。
双眼鏡持って行けばよかったか…(;’∀’)

会場はめちゃくちゃ湧いてたので、しっかり爪痕を残されたと思います。

小南さん・写真の仇討

「クレヨンしんちゃんの街から『こなん』がやってきた」
春日部在住の小南さん。このつかみは笑いました。

ふられた吉原の女性の写真は…なんと、講談師のあの方でした。
ご本人の名誉にかかわるので、お名前は伏せておきます(笑)

仲入り

伯山さん・荒大名の茶の湯

『織田がつき 羽柴がこねし 天下餅 座りしままに食うは家康』
『功ある者には恩賞がなく、功なし者が立身出世』
荒大名、加藤清正・福島正則・池田輝政・浅野幸長・加藤嘉明・黒田長政・細川忠興を家康陣営に引き入れるお話です。

伯山さんは最近このネタをよく読んでおられるとか。
落語にもなっているので、寄席でやりやすいのでしょうか。

このネタは、神田愛山先生よりの継承。
愛山先生の口演も聞いてますが、最後に掛け軸の件があることで話が締まってます。
これがないと、落語になっちゃいますからね(笑)

松鯉先生・出世の春駒

梅・桜・俳句・宝井其角・荻生徂徠と名前が出たので、どのネタかなあと思っていましたが、梅の時期にぴったりの『出世の春駒』

三代将軍家光公の無茶ぶりに翻弄される家臣団(;’∀’)
当時、こんなことはザラにあったんでしょうね…
現代であればパワハラも甚だしいです(笑)

道を駆ける蹄の音、石段を登る時の蹄の音。
細かい表現の違いもご説明いただく、優しい気遣いがよかったです。

石段『86段』と実数で仰ってました。
以前は『186段』と誇張していた記憶がありましたが、愛宕神社が有名になり石段の数が世間に浸透してきたので、実数に変えたようですね。

おまけ
愛宕山(愛宕神社)の石段86段。
眼前にそびえたつ断崖絶壁は圧巻です。
これを馬で登ったんですから、すごい技術ですね。

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