2021年8月18日
お江戸上野広小路亭で開催された『萬橘・坂本頼光二人会』を現地鑑賞。
お二方はご近所に居を構えており、無二の親友だそうです。
とにかく電話に出ないというお二方、開催できたことが奇跡なのか!?
天才同士のぶつかり合いが始まります。
演目
桂伸び太 生兵法
坂本頼光 石川五右ヱ門の法事
三遊亭萬橘 化け物使い
~仲入り~
三遊亭萬橘 疝気の虫
坂本頼光 サザザさん4話
まとめ
いやー、凄まじい公演でした。
笑い声が地鳴りのように伝わってくる、近年感じたことがない光景を目の当たりに。
終演後しばらく放心状態でした。
今回が第一回でしたが、第二回公演も是非お願いしたいと思います。
ただ、それには障害も多そうですが…(笑)
伸び太さん・生兵法
活動写真用のスクリーンを用意するため、三倍の準備時間がかかったとか。
ご苦労様です…(;’∀’)
満員の会場でのびのびと高座をこなしてました。
坂本頼光さん・ 石川五右ヱ門の法事
坂本頼光さんは『活動弁士』。
実際の高座を観るのは2019年春の『銀幕の松之丞』以来、約2年半ぶりです。
なぜかバスが通っている丑三つ時。
吾郎が蘇生したのにびっくりし、事故を起こし亡くなったバスの乗客。
源蔵と吾郎の対決とツッコミどころ満載の即身仏。
怪談ではありますが、とても面白い作品でした。
石川五右ヱ門の末裔、石川吾郎は冴えない古道具屋を営んでいた。
吾郎には恋人の小夜子がいたが、父親の古谷源蔵が結婚を悉く反対。
ついに源蔵は吾郎を川へ放り込み溺死させたが、実は気を失っていただけで…
萬橘さん・化け物使い
頼光さんが崇拝している、水木しげる先生のお話から化け物使いに入りました。
『人使いが荒い前に人間が曲がっている』隠居。
奉公人が3日で4人辞めるくらいなので、よっぽどなのでしょう(;’∀’)
恐れしらずなので、いるものは化け物でも使えとばかりに手駒のような使いよう。
毎日、ぞくぞくっと寒気がしたら化け物が出現です。
結局たぬきが化けていただけなので、気の合っていた奉公人『もくぞう』さんは辞める必要がなかったですね(笑)
仲入り
萬橘さん・疝気の虫
虫も仕事ができると女にモテるそうです。
大好物であるそばの匂いに釣られ旦那さんの『あばらの道』を越えて、おかみさんの体内へ。
ここでのやりとりが…いやー、お熱いご夫婦ですね。
盛りそばを余分に用意させ、余った分は自分が食べる医者もちゃっかりしてます(笑)
坂本頼光さん・サザザさん4話
噂に聞いていた『サザザさん』破壊力抜群。
もはや芸術の域に到達していていると思います。
突拍子もない事が次から次へと発生するのは、落語に通じるものがあるのでしょうか。
内容はちょっとここでは語れないので、気になる方は↓よりご購入下さい(笑)
現実主義者・漫画家の水木しげる先生に弟子入り志願した際のエピソード。
神田伯山さんから「何で売れないのか?」と首を捻られていることに対してのコメントも面白かったです(笑)
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