2022年12月26日
お江戸上野広小路亭に行って参りました。
当日の公演は『第二回 三遊亭萬橘・坂本頼光二人会』
2021年夏以来、約1年半ぶりの開催です。
演目
立川幸路 牛ほめ
坂本頼光 百万石破れ行状
~仲入り~
三遊亭萬橘 文七元結
まとめ
今回は長講一席ずつの番組編成でした。
坂本頼光さんの方が先輩なのですが、『盟友』という間柄のお二方。
「お互いを傷つけあう関係」(頼光さん)
「ファン『だった』ので私生活を見なければよかった」
「バイオリズムが似ている」(萬橘さん)
そういえば、頼光さんが落語芸術協会に加盟されたので
末広亭で一緒の日に顔付けされることも出てきたんですね。
スクリーンと機材を運びながら帰る二人の姿を想像すると
ちょっと微笑ましいです。
頼光さん 百万石破れ行状
大都映画制作、松山宗三郎さん主演の時代劇です。
頼光さん曰く、『展開が乱暴』『理屈じゃない』
物語で引っ張るだけ引っ張って、ちゃぶ台をひっくり返したような驚愕の結末に笑いが止まりませんでした。ヒロインと結婚するんじゃないんかーい!
女の勘で駆けつける女性
「裏切ったな!?」「表返ったのだ!」
いや~活動写真の世界も面白いですね。
『暴れん坊将軍』のように、殿様が(結果的に)世直し。
頼光さんは御用取次(じい)が有馬一郎さんとのことでしたが
筆者は、船越英二さん・高島忠夫さんのイメージですね。
仲入り
萬橘さん 文七元結
文七元結は人情噺ですが、
萬橘さんの高座は一味違いました。
ところどころに小ボケが入り飽きさせない工夫が多数。
引きつけて、引きつけきったところで突き放す。
江戸弁もないので、とても聴きやすかったです。
50両があることを知った文七の狂乱と
怪談噺のような長兵衛さんの姿。
そして、真実を知った長兵衛さんが激怒する場面など
みどころ満載でした。
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