松岡美術館’23夏②~古伊万里展

引き続き松岡美術館です。
こちらでは、江戸の陶磁器『古伊万里』を見ていきます。

江戸の陶磁器 古伊万里展

江戸時代初期、17世紀の初めに九州の肥前有田で誕生した日本の磁器は、伊万里津(港)から積み出されるようになりました。なかでも江戸時代の伊万里焼を古伊万里と称しています。

 古伊万里は、17世紀半ばから約100年にわたり海外へ盛んに輸出されました。それは、平戸や出島に商館を構えたオランダ東インド会社が、中国陶磁に代わる品として大量に注文したものでした。

 乳白色の磁肌に清澄な色彩で花鳥や唐人物が絵付けされた柿右衛門様式、濃紺の染付に赤と金による桜花や菊、元禄美人ら和風な文様が煌びやかな金襴手様式は、ヨーロッパの王侯貴族たちを魅了して膨大なコレクションが築かれました。

 江戸時代にヨーロッパへ渡った古伊万里は、1950年代以降、研究が進むにつれ、次々に日本へ里帰りしました。

 当館所蔵の古伊万里も、記録が残るものの多くが1960年代末から1970年代初頭の蒐集です。当館創設者の松岡清次郎は、1975年に新橋で美術館を開設するにあたり、中国陶器をはじめ諸外国の美術品をもとめ、海外にのこされた古伊万里の里帰りにも力を注ぎました。

 今展では、ヨーロッパへの輸出品に加え、大胆な構図が緑や黄で濃厚に彩られた古九谷様式、佐賀鍋島藩が徳川将軍家への献上品として特別に開発した色鍋島など、国内向け製品も合わせて江戸時代の陶磁器 古伊万里をご紹介します。

公式サイト→https://www.matsuoka-museum.jp/contents/7567/

作品の見方

柿右衛門様式

色絵 花鳥文 六角壺

色絵 栗鶉図 八角鉢

色絵 唐子犬追図 鉢

色絵 花鳥文 碗・皿

色絵 花卉文 八角杯

色絵 花鳥文 皿

五彩 花鳥図 八角大盤

金襴手様式

色絵 花卉文 大壺

色絵 牡丹樹木図 大皿

色絵 花卉文 深鉢

色絵 風俗絵図 平鉢

古九谷様式

五彩 花鳥文 輪花盤

色絵 花卉孔雀図 輪花鉢

色絵 花卉孔雀図 徳利

色絵 芭蕉柳図 輪花鉢

鍋島焼

色絵 岩牡丹図 皿

色絵 紫陽花図 皿

染付 紫陽花図 皿

 

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