2021年8月7日
神保町らくごカフェにて開催の『桂紋四郎・桂九ノ一二人会』を現地鑑賞。
九ノ一さんは、3月17日『生clubhouse寄席東京編』以来の東京です。
演目
桂九ノ一 青菜
桂紋四郎 鬼あざみ(番頭殺し)
~仲入り~
桂紋四郎 千早ふる
桂九ノ一 住吉駕籠
まとめ
とてもいい落語会でした。
お二方とも『ノッて』いたような気がします。
今後も九ノ一さんとの二人会は継続されるとのことで、次回も楽しみです!
以前から感じていたのですが、冒頭にトークを入れることによって会場の空気が暖まりますね。
テンポよく本編の落語を聴くことができました。
九ノ一さんのキャリアはまだ5年。
同じキャリアの落語家さんの中では、大阪・東京合わせてもトップレベルでしょう。
今後どのように化けていくか楽しみですね。
トーク
レコード収集がご趣味の九ノ一さん。
神保町のレコード店を楽しまれたようです。
そんな九ノ一さんのプライベートに踏み込む紋四郎さん(笑)
東京にいると、同じく東京を拠点にしている上方落語協会の先輩芸人から声を掛けられることが多く、同士のような関係になることもあるそうです。
しかし東京進出には、大阪から『裏切り者』扱いされないことが大事なのだとか。
そのためには…という講義がありました。
九ノ一さんも、いずれ東京に進出されるでしょうか!?
九ノ一さん・青菜
上方落語+夏といえば『青菜』!
青菜が掛かると夏が来たなーって気分になります。
「今日は二人で金持ちのまねして遊ぼう!」という植木屋さんに振り回される奥さん。
ちょうど現在のような気候で押し入れに入れられるのは、地獄でしかないでしょうね。
汗をかきながら熱演されている九ノ一さんが重なりました(笑)
紋四郎さん・鬼あざみ
鬼あざみ演るなら今回だろうと思ってました。
旭堂南龍師直伝、清吉の生い立ちから番頭殺しまでを落語に移植。
30分間ほぼ笑いがなかったですが、とても聴きごたえのあるお話です。
クライマックスの番頭を短剣で指す場面は、鬼気迫る表情の清吉が圧巻。
小悪党と悪党の違いはここで出るんだなあと実感しました。
仲入り
紋四郎さん・千早ふる
鬼あざみという大きな仕事を終え、脱力感のある高座。
これまた素晴らしい一席でした。過去最高の出来だったような気がします。
紋四郎さんの代名詞『三百代言(詭弁を弄して他人を言いくるめる人)』
言葉通り、知ったかぶりの人物を演らせたらピカイチですね(笑)
九ノ一さん・住吉駕籠
住吉大社が舞台なので住吉駕籠。
江戸落語の『蜘蛛駕籠』ですが、上方落語の演目だったんですね。
こちらも九ノ一さんの勢いが感じられる一席でした。
夫婦にからかわれ、侍に勘違いされ、さらに酔っ払いに絡まれる。
駕籠屋がちょっと可哀そう(笑)
これまで蜘蛛駕籠しか聴いていないので違和感なかったですが、駕籠の中が想定以上に重かったら確認しますよね(;’∀’)
出発後すぐに二人乗りの客を確認する場面は、「そりゃそうだよな」と思いながら観てました。
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