2021年9月4日
天満天神繫昌亭にて開催された『うちの師匠はしっぽがない落語会』をオンライン視聴。
同名の漫画をテーマにした落語会です。
演目
露の紫 看板のピン(5巻21話)
笑福亭生喬 遊山船(1巻1話)
~仲入り~
生喬・紫・天使 住吉踊り(2巻6話)
まとめ
Twitterで感想を観ていたのですが、普段の落語会と異なる客層で楽しかったです。
私自身が、『昭和元禄落語心中』から落語に嵌まった人間なので嬉しく思いました。
しっぽなはアニメ化も決まっているので、ここから上方落語ファンがたくさん増えてくれるといいなあと感じた公演でした。
次回も決まっており、10月12日、13日の二日間開催されます。
こちらも楽しみですね!
オープニングトーク
Q&A(抜粋)
生喬さん・天使さん→TSNKさん
Q なぜ『上方落語』を題材にしたのか?
A 米朝師匠にハマった、上方落語の漫画は誰もやってなく第一号になれるので。
Q 女性が主人公の意味
A 女性を描くのが得意、女性も男性も関係なく活躍する世界を描きたかった。
Q 登場人物のキャラクターについて
A 上方だけでなく、江戸の師匠の哲学を落とし込んでいる。
TSNKさん→生喬さん・天使さん
Q 下座で、笛吹いて太鼓叩いて…全部覚えているのか?
A 鳴り物太鼓ができないと線引きされる、三味線の師匠は譜面を見ない
Q 『落語家』なので、ただ話をするものだと思っていた
A 相互協力によって成り立っている
紫さん・看板のピン
ベテラン博打打ちの親分のやり口に触発され、付け焼刃で胴元を取るあほな人間のお話です。
親分のキャラは演者によって様々。聴き比べも面白いですね。
しかし、何度聞いても秀逸なオチに膝を叩きます。
初めて聴いた時は衝撃でした。
生喬さん・遊山船
はめものがたくさん入る、上方落語らしい賑やかなお話です。
『天神祭』はこんな雰囲気なのでしょうか。
船を一艘を貸し切り遊ぶ旦那。
そんな遊びやってみたいですね~。
一生できる事はないので、喜六清八のように文句を言う側になりそうです(笑)
仲入り
住吉踊り
みなさんさすが上手いですね~。
特に生喬さんはベテランの貫禄か、動きのキレが違いました。
手ぬぐいを頭に乗せたら「お風呂いただきました」に見えますが、目の錯覚だそうです(笑)
少人数で、お一人お一人の動きがしっかり見られてよかったです。
三味線の入谷和女さんと、太鼓の桂弥っこさんも舞台に出演してました。
三扇さん・引き出物
いわゆる『擬人化』のお話です。
台所の物入にしまわれた引き出物たちの悲壮な叫び(;’∀’)
今回の新人は、削る前のかつおぶし。
二年後、使われる事になるのですがその用途が…
ずっと物入に押し込まれているよりはましでしょうか(笑)
八方さん・崇徳院
手ぬぐいを忘れ、下座から投入されてました(笑)
崇徳院の歌を安来節に乗せて。
「せおはやみ~」は阪神が優勝するおまじないだそうです。
阪神が今年好調なのは、崇徳院を高座にかけているからか!?
両家とも、使用人がこき使われて大変ですね…
みなさん死に物狂いで探したのでしょうか。
考えてみたら八方さんの高座を観たのは初めてですね。
好々爺のお話はほっこりしました。
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