国立公文書館23’夏~公文書でたどる100年前の日本①

国立公文書館に行ってきました。
現在開催されている特別展は『大正時代~公文書でたどる100年前の日本』

大正時代が好きな自分にとっては、垂涎物の展覧会です。

大正時代~公文書でたどる100年前の日本

 今から約100年前、大正時代(1912~1926)には、政党を基盤とした議会政治の確立、男子普通選挙の実現、女性の社会進出、教育の充実と子どもの保護、国際連盟の発足といった、現在の我々ともつながりのある動きが生まれていました。一方、第一次世界大戦や、発生から100年を迎える関東大震災など、現在も多くの人々に記憶される出来事も起きています。本展では、今から約100年前の日本がどの様な時代だったのか、国立公文書館が所蔵する資料からご紹介します。

配布パンフレットより

関連年表

第一部 新たな時代の幕開け(大正元年~5年)

 明治45年(1912)7月30日の明治天皇崩御ほうぎょに伴い、皇太子嘉仁よしひと親王が践祚せんそし、大正に改元されました。大正4年(1915)には、天皇の即位礼、大嘗祭だいじょうさいが京都で執り行われました(大正大礼)

 大正元年12月、陸軍の増強要求を拒んだ西園寺公望さいおんじきんもち内閣は総辞職し、桂太郎かつらたろうが後継内閣を組織します。しかし議会に基盤を持たない桂内閣に対して政党政治家たちの反発が強まり、議会外の一般国民も巻き込んだ倒閣運動に発展し、大正2年2月に桂内閣は倒れました(大正政変)。桂内閣の後継となった山本権兵衛やまもとごんべえ内閣では、行財政改革が進んだものの、海軍の汚職事件が明らかとなり、海軍出身の首相への批判が高まります。そこで国民的な人気により、高い期待のあった大隈重信おおくましげのぶが大正3年に内閣を組織しました。東京帝国大学教授吉野作造よしのさくぞうは、政治は国民の幸福のために国民の意見によって行われるべきとして、「民本みんぽん主義」を唱えるようになります。

 大正3年7月、ヨーロッパで各国を巻き込んだ欧州大戦が勃発すると、8月に日本はイギリスなどの連合国側として参戦し、南洋諸島や中国におけるドイツ領を占領します(第一次世界大戦)。翌年には、日本が中国において得ていた権益の意地・強化を目的として諸要求を中国に認めさせました(対華たいか21か条要求)

大正元年

大正へ改元(改元詔書の御署名原本)
改元を決議した枢密院会議と元号案

大正2年

桂太郎と山本権兵衛
尾崎行雄弾劾演説
軍部大臣現役武官制の廃止

大正3年

第二次大隈重信内閣の成立

公文書館では、大隈重信の17分に及ぶ選挙演説が放送されてました。

欧州大戦への参戦

欧州大戦=第一次世界大戦です。

大正4年

吉野作造とデモクラシー
大正大礼

大正5年

工場法の施行
活動写真(映画)の隆盛と取締り

その②に続きます…

アクセス

国立公文書館

東京メトロ東西線 竹橋駅徒歩5分

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