2020年11月15日
横浜にぎわい座「令和元年上方落語受賞者の会」へ行って参りました。
にぎわい座はこれまでご縁がありませんでしたが、花形の上方芸人さんがご出演という事で今回初訪問です。
演目
桂華紋 道具屋
桂文鹿 紙相撲風景
一同 座談会
~仲入り~
桂雀太 代書
桂佐ん吉 火事場盗人(作:小佐田定男)

華紋さん・道具屋
トップバッターは華紋さん。
令和元年・NHK落語新人大賞を受賞されました。
今年はキャリア10周年という事も重なり、とてもおめでたい年になる予定だったのですが、何と100件以上も中止という事態に。大変な1年だったんですねえ…
しかも、令和二年の大賞がもう誕生してしまったという状況(;’∀’)
ネタはお馴染みの道具屋。
以前「じょうげ」の画角を配信で見ましたが、「かみしも」で見ても面白いですね!
「焼きが甘い」と言われてのこぎりを舐める場面・抜けない木刀を抜こうとする場面が好きです。
※「じょうげ」の画角は演題にリンク(産経会議室落語)を貼っております。
文鹿さん・紙相撲風景
令和元年・繁昌亭大賞奨励賞受賞の文鹿さん。
大相撲ファンという事もあり、関取の「仕切り」ルーティーンをご披露頂きました。
私が物心ついた時の絶対王者は千代の富士。懐かしいですね。
ネタはご自身の創作である紙相撲風景。
小拍子を紙相撲に見立て、拍子木を打ち幕内のアナウンスをして土俵入り。
横綱が土俵入りをして、満員御礼の垂れ幕は手ぬぐい。
塩撒きは紙吹雪で、結びの一番の懸賞・永谷園と座布団が舞う様子も手ぬぐいで。
テレビ中継の様子に見えてしまうのが不思議なところです。
そして優勝の賜杯は膝隠しを抱えておりました。
大相撲中継の千秋楽がそこにあったなあ。
座談会
本日のご出演4名での座談会。
お題は、「コロナになってよかったこと」
・惰性?で動いていたお客さんがリセットされた。
・入場料が高くなった→繁昌亭は同料金で出演者減。
雀太さん
・元々かなり忙しかったので、コロナによってお子さんといられるようになった。
華紋さん
・コロナによって配信を始めた。
配信高座で画角の工夫をした始祖!
賞を取ってもあまり景色は変わらなかったとの事でした。
仲入り
雀太さん・代書
令和元年度文化庁芸術祭・大衆芸能部門新人賞受賞の雀太さん。
「代書」はやはり上方の芸人さんが演じてこそですね。
雀太さんの代書は擬音多めでクセがありますがはまってしまいます(笑)
じわじわ笑いが来る感じで面白かったなあ。
「生年月日、言うてもらえますか?」
「せーねんがっぴ!」
「生年月日を言うてもらいますか?」
「せーねんがっぴを!」
「松本さん、あなたアホでしょ」
このやり取りは何回聞いてもお腹抱えて笑えます。
佐ん吉さん・火事場盗人
佐ん吉さんは令和元年度・花形演芸大賞の金賞を受賞。
火事場盗人は小佐田定男さん作の人情噺です。
主役は当初盗人として登場しますが、子供と一緒に成長し、更生する様子が描かれております。
クライマックスはとても感動する物語でした。
ある小間物屋に入った盗人が火事を発見。
使用人に間違われた盗人はつづらを託されて持って帰りました。
何とつづらの中には小さな女の子が。
翌日から、親を探しに焼け跡を周っておりましたが見つからず。
情が移ったおかみさんと共に自分たちの子供として育てる事となります。
お雛様と一緒に入っていたので、名前は「おひな」
「あっ!」と言う間の18年後。
「迷子道しるべ」のある京都誓願寺のとある茶屋で出逢った男性は…
まとめ
横浜にも上方の風が!
爆笑だけではなく、トリの佐ん吉さんがしっかり締める。
素晴らしい番組でした。
にぎわい座はとても雰囲気のいい寄席という印象。
上方落語の会が定期的に開催されているようなので、今後伺うことが多くなりそうな気がします。
おまけ
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