大須演芸場定席7/2 1部~中京圏唯一の寄席小屋

2022年7月2日
愛知県名古屋市・大須演芸場へ行って参りました。

大須演芸場は中京圏唯一の寄席小屋。
毎月1日~7日まで定席が開催されてます。

演目

登龍亭獅鉄 つる
旭堂鱗林  秀吉と易者
タックイン 漫才
旭堂小南陵 秀忠の母

~仲入り~

登竜亭福三 名古屋城築城物語
林家楽一  紙切り
宝井琴調  四谷怪談・お岩誕生

まとめ

東名阪の講談師が集まるお得な公演でした。
名古屋だからこそ説得力のあるお話もあり、とても楽しかったです。
トリの琴調さんは怪談!もうそんな季節ですね。

初めての大須演芸場、提灯が至る所に釣ってあり木馬亭を思わせる雰囲気。
近所の大須商店街は食べ歩きもできることから、浅草のような街なのかなあと勝手に想像してます。

折角なので、続けて2部に見ることにしました。

獅鉄さん・つる

15分の持ち時間で注意事項が12分!
それでもネタを成立させてしまうのは、匠の技ですね。

『登龍亭』の屋号の芸人さんは、中京圏を中心にご活躍されてる皆さまです。
そのため、今回初めて高座を拝聴する事が出来ました。

鱗林さん・秀吉と易者

「本日はどえりゃ~暑い中お越し下さりありがとうございます」
いいですねえ。名古屋に来た!って感じがします。

現在の定説では、秀吉は名古屋出身となっているので
名古屋弁の方がしっくりきますね。
もっとも、みゃーみゃー言ってたどうかはわかりませんが…

「おみゃ~の方から、わしの手相をみせてちょ」
「かたじけにゃ~」
「こいつまだ、わっかーだぎゃ~」
なるほど。

タックインさん・漫才

元々この枠は別の漫才コンビが出る予定でしたが
諸事情により変更になったそうです。

カーナビのネタが面白かったです。
目的地を勝手に決めたり、暇を持て余して寝たり
無視して自分の感覚で走り迷ったら笑ったり。

双方向で会話ができるカーナビがあると面白いかもしれないですね。

小南陵さん・秀忠の母

三河西郷氏の姫で『お愛の方』
後に徳川二代将軍秀忠の母となる、西郷局のお話です。

水浴びしている所を襲ってきた百姓を返り討ち
家康家臣の色男を叩き出したりと、男勝りな姫だったんですね。
小南陵さんの啖呵もあって迫力があり、怖い情景が思い浮かびました。

秀忠が側室を持たなかったのは
西郷局の存在があったからなのでしょうか。

仲入り

福三さん・名古屋城築城物語

名古屋城は総額500億円をかけて木造建築に復元されます。
サグラダファミリア方式よろしく、工程を見せて入場料をとるとは。
なかなか名古屋市もやりますね。

最初の施主は徳川家康。石垣担当は加藤清正、資材担当は福島正則。
どちらも名古屋市に銅像がありますね。
清正の銅像は数年前に撮影した写真があります。正則の銅像は、またいつか。

楽一さん・紙切り

馬・七福神・機関車トーマス・行水
トーマスを『トーマス・オマリー』とボケたのに笑いました。

マイクが近いので、はさみで切る音がしっかり聞こえますね。

琴調さん・お岩誕生

『きんちょーの夏』ということで怪談です。
四谷田宮神社のお守りをお持ちなので、客席には何も起こらないと仰ってました。

伝助とおつなの話は初めて聴いたかもしれないです。
醜い顔にされてしまったお岩。母親のおつなは元々だったんですね。
因果が巡り巡る四谷怪談ですが、両親の世代からひと悶着あったとは。

しかも他人の殺人に関わってしまい大変なことに…
なんかいたたまれないですね。
おつなさんが生んだのは、生首か女の子どちらだったのでしょうか。

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