2020年8月8日
令和亭1周年記念公演を昼夜でオンライン視聴。
こちらは夜席のレポートです。
ご出演は、桂紗綾さん・露の紫さん・鈴々舎八ゑ馬さん・桂かい枝さんです。
夜席も座談会あり。八ゑ馬さんは初めて高座を拝聴致しました。
夜席も8月14日まで購入・後追い視聴できるようなので、
ご興味がありましたら↓よりご購入下さい。
http://ptix.at/DSPPsl
演目
桂紗綾 初鳴き
露の紫 看板の一
鈴々舎八ゑ馬 孫の結婚(仮)/長短
桂かい枝 子は鎹(子別れ・下)
桂紗綾さん・初鳴き

「初鳴き」とはアナウンサーが初めてニュースを読むことだそうです。
CNN(茶臼山ナショナルネットワーク)の新人アナウンサー、吉田花子。
入社して半年ですが、なよなよっとした与太郎のような受け答え。
ある日先輩アナウンサーが体調不良により、
急遽夕方のニュースで「初鳴き」をする事になったのですが…
原稿読みの言い立てが、さすがアナウンサーという読み方で見事です。
なんのニュースかわからないですが、あの長尺を標準語で噛まないのはすごかった!
「金明竹」の言い立てが思い浮かびました。
紫さん・看板の一

オンラインの楽しみ方についてのご提案が。
ツッコミが大声で言える。これはいいですね。
現地で見ていると、よく喋る年配の人いますからなあ(;’∀’)
「チョボイチ」をやっている上方の若い衆と江戸の親分。
この設定は初めて聴きました。
江戸弁と上方言葉のやりとりがいいですね。
胴を取った江戸の親分が披露していた「看板のピン」の方法を、
早速他の賭場で真似する男ですが、生半可な江戸弁に爆笑(´▽`)
たばこを逆に吸うくすぐりがよかったあ。
言葉がどんどんおかしくなっていく様子も面白かったです。
八ゑ馬さん・孫の結婚(仮)/長短

八ゑ馬さんは大阪出身の落語協会所属。鈴々舎馬風師匠のお弟子さんです。
江戸落語の噺家ですが上方落語もできる、オールラウンダー。
入門時に最初に名付けられた「馬刺し」という名前を巡り、馬風師匠の豪快なエピソードが。
持ち時間が30分と言うことで、今回は江戸の新作と上方の古典を探り探り。
自粛後に寄席へ出演した師匠方は体内時計が狂っていたようで、「冗談オチ」で下がった方が多いようで…
1席目の新作は自粛中に作ったようで仮題です。
祖父の元に結婚の報告に来た孫。
結婚式で読む、自分あての感謝の手紙をチェックしてほしいという「サプライズ」
内容が、亡くなっている設定・信長公と同じ最期・棺をウーバーイーツに運んでもらうなどめちゃくちゃな内容で、当然却下w
祖父の趣味が「落語」でしたが、
落語の意味がわからなかった彼女は「落語」を「浮気」と勘違い(;’∀’)
そして彼女の父親は網走で「単身赴任」のようでしたが…。
2席目は長短。
「短ちゃん」に、心なしか馬風師匠の影がw
昔話を要約しすぎて小噺になってます(;’∀’)
長さんは、枕元に幽霊がいて足元に盗人。
更に近所が火事になっていても眠くて寝たという、気が長い(´゚д゚`)
まんじゅうを食べる速さ・煙草を吸う速さにも違いが。
長さんはたばこをずっと吸ってました。
かい枝さん・子は鎹

かい枝師匠は奥様が「天然」だそうで、イライラする事が多いとか。
怒りを覚えた時は、飴をパクっと入れるのがいいそうです。
夜席も締めは人情噺。
子は鎹は、上方でも比較的演じられる演目のようです。
いい話ですよねえ…感動して聞き入っておりました。
冒頭お花さんと別れる場面で金槌の話が入っており、
ある場面の伏線となっております。
終盤うなぎ屋でお花さんを前に、
何べんも同じ話をしている熊さんがかわいかったです(´▽`)
「50銭」なので江戸時代ではないと思うのですが(明治?)
一度別れた夫婦が、もう一度くっつく事は結構あったのでしょうか?
座談会・まとめ

30超えて落語の魅力にはまったというお話が話題に。
八ゑ馬さん、紫さんは30代で入門されております。
30歳前に落語の魅力にはまっている意味がわからない!?(;’∀’)
落語は想像のコンテンツ。
ラジオと通じる事があり、ラジオリスナーの方が落語の世界にに流れているそうです。
先日の「上方落語にZOOMイン!」の裏側のお話もありました。
配信の技術が発達してきたので、全部CGになったら究極的には演者が不要になる!?(;’∀’)
皆さま今後はオンラインもやりつつ、生の落語会を模索していくとの事でした。
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