2020年9月20日
神田連雀亭へ行って参りました。
こちらは昼席「講談きゃたぴら」のレポートです。
講談きゃたぴらとは、講談師の3名が順番を変えて出演する番組です。
(全日別々の方、講談師以外の方が出演されることもあります)
開催は毎月17日~20日の昼席、13:30~15:00
今回は満席。連休中だったからでしょうか。
また、ちょっとしたハプニングがありました(;’∀’)
演目
神田真紅 板倉の弓
田辺いちか 名医と名優(男の花道)
神田紅佳 振袖火事
真紅さん・板倉の弓
「板倉の弓」は島原の乱で戦死した板倉重昌の嫡男、板倉重矩のお話です。
重矩は大阪城番から京都所司代、江戸幕府老中へ出世した人物です。
重矩の家臣がある弓を折ってしまったので、家老に相談。
家老と共に弓を折った事を白状する若い家臣ですが、当然切腹にさせられると思っていましたが、重矩は予想外の沙汰を下します。
「弓を自然の形にしていなければ、いつか折れる」
「常に心を張り詰めていれば、いつか折れる」
とても器の大きい人物ですね。
トリの紅佳さんが開演時間に来ていないという事で、
真紅さんがつなぎのまくらを話してくださいました。
2004年の劇団☆新感線公演「SHIROH」
SHIROHとは天草四郎の事で島原の乱を描いたミュージカル。
松平信綱役で出演した江守徹さんの印象が残っておられるそうで…w
いちかさん・名医と名優
「スーパー二ツ目」いちかさん。
伯山ティービーにて現在配信中の「オンライン釈場」にご出演中です(9/26正午まで)
伯山さんとの対談もありますので、こちらも合わせてご覧ください。
前編 後編
眼科の修業を積み、一旗上げようと江戸に向かっていた半井源太郎。
道中の宿で中村歌右衛門の一座と出会いますが、歌右衛門は「風眼」という病にかかっておりました。
「先生の身に一大事があった際には、いつどのような時にでも駆け付けます」
謝礼100両を辞退した源太郎に、歌右衛門はこう告げて二人は別れました。
3年後、水野忠邦の側用人・土方縫殿助に招かれた源次郎でしたが…
客席を納得させ、本当に駆けつける歌右衛門がとてもカッコよかったです!
紅佳さん・振袖火事
コンビニである青年に好意を持たれた紅佳さん。
そのおかげでぼんやりされていたそうです(;’∀’)
そんなこともありますよねw
明暦3年(1657年)旧暦1月18日から20日に発生した明暦の大火。
江戸一面を焼き尽くして江戸城天守閣をも焼失させ、10万名以上の死者を出しました。
天守閣はこれ以降幕末まで再建されておりません。
明暦の大火の火元は明らかになっていないのですが、
振袖火事はその一説として伝承されております。
麻布の裕福な家庭に生まれた娘は、ある日すれ違った小姓らしき美少年に一目ぼれ。
少年が着用していた振袖を作らせて愛用していたが、やがて亡くなってしまいました。
1月15日に供養しましたが、それから2年連続同じ振袖が棺に。
因縁を感じた寺男たちは住職に相談。
明暦3年1月18日に丸山本妙寺で、焼いて供養する事になりました。
住職が読経しながら火中に振袖を投げ込みましたが、
強い風が吹き、焼けて振袖が宙天高く舞い上がり…
まとめ
トリのお姉さん紅佳さんは、いちかさんが高座に上がった頃に「届き」ましたw
持ち時間が一人30分なので定席では聴けない長講が聴けて嬉しいですね!
また伺いたいと思います。
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