連雀亭昼席1/17~えびすこって?

2021年1月17日
神田連雀亭昼席「講談きゃたぴら」へ行って参りました。
通常の昼席は4名で90分なのですが、講談きゃたぴらは3名で90分。
偶然にも神田派の3名となりました。

演目

神田桜子  八百屋お七
神田こなぎ 奴の小万
神田紅純  越の海勇蔵

桜子さん・八百屋お七

一年中寄席に詰めている前座期間は休みなし。
ましてや恋愛などしている時間はなかったそうです。

桜子さんの八百屋お七は実説に基づいてます。
歌舞伎・浄瑠璃などでお七と恋仲になる「吉三郎」という名前の男性ですが、実説では旗本ではなく守銭奴。

財産を手に入れたい九兵衛の後妻と、
恋仲になった旗本と一緒にいたいお七の対立が悲劇に繋がってしまいました。

こなぎさん・奴の小万

同じ神田派でも、講談協会所属のこなぎさん。
日本講談協会とは違い前座期間が決まっていないそうです(こなぎさんは5年)
4年を過ぎると「いつ終わるんだろう」と闇の世界に突入するのだとか…

奴の小万は、江戸時代に大阪で活躍した女侠客です。
今回はその生い立ちのお話。
終盤、ぐったりした母親とにっこりしたおはんが対照的でした。
血は争えないという事でしょうか。

女中「おでん」から柔術を習った、大店の娘「おはん」はならず者を追い払います。
が、同行していた母親はおでんに暇を出してしまいます。
そしておはんは外出禁止に。

久々に新町九軒へ夜桜見物に出たおはんでしたが、またもならず者に絡まれてしまいました。
その時に出会った女侠客「おろく」、そして大親分の三好家と出会った事から運命が動きだします。
三好家の身内になりたいおはんは、おろくからけしかけられ「お岩さん」のような執念で望みを叶えるのでした。

紅純さん・越の海勇蔵

年が明け、張扇を新調。
今年は舞扇を素材にされたようで、釈台を叩いた際の音がちょっと変わってました。
紅純さんは「ビシッ!」という音を追及されている?ようです。

相撲のお話という事で、歴代横綱72名の名前と大相撲の隠語「えびすこ」のエピソードも。
えびすことは大食漢の事ですが、相撲取りの大食漢なのでけたが違いました(;’∀’)

越の海勇蔵は江戸時代に実在した力士です。
背が低かったので、谷風と相撲を取っている姿が何となく紅純さんに合ってますね!

勇蔵は中堅力士・柏戸の部屋に入門しましたが、飯炊きをさせられる毎日。
稽古する機会がなく故郷へ帰ろうとしたが、その前に江戸の相撲を見に芝・神明へ。
四代目横綱の谷風と対戦する機会を得ましたが…

まとめ

紅純さんの相撲の知識が抜群でした。
今場所は両横綱が休場している事もあって盛り上がりに欠けているようですが、こういった時にスターが誕生する事もあります。

高座中に名前が出ていた大栄翔は1/18に全勝が止まりました。
正代が2敗で追っていますが、あと6日間どうなりますでしょうか。

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