2022年4月16日
上野・ワロスロードカフェにて開催された『笑福亭生寿~上方噺の会』を現地鑑賞。
生寿さん初めての東京単独公演です。
親交のある立川らく次さんがトークゲストで参加されました。
演目
近日息子
トーク(ゲスト:立川らく次)
高津の富
~仲入り~
はてなの茶碗
落語は全演目笑福亭生寿さん口演

まとめ
オンラインで何度か高座を観ていた生寿さんの印象は『職人』
昨年までNHK新人落語大賞に出場していなかった理由を改めて伺いましたが、非常に納得できる内容でした。
今回は、上方落語『らしい』演目が並んで大阪にいるかのような感覚に。
少人数の会場だったので、細かい表情の変化などが見られてよかったです。
今後は東京に来る機会も増やすようなことを仰っていたので、
あまり時間を置かずにお会いできるかなあと思います。
いずれにせよ、次回の公演が楽しみですね!
近日息子
NHK新人落語大賞本選で準優勝に輝いたネタです。
長屋の住人、間違いを認めない男と、それに怒る男の掛け合いは抱腹絶倒ですね。
「知らんねやったら言うてやりますわ!!」…(笑)
トークコーナー
らく次さん→生寿さんへの質問
Q なぜ生喬師匠に入門されたのか?
A 社会人落語家→プロへ進む際、自分の間・感性が一緒だった。
もし吉朝師匠がご存命だったら、そちらへ入門していたと思う。
実際、お亡くなりになってからプロの道へ進むか二年ほど悩んだ。
Q 修業時代について
A ①楽屋は厳しい、家では優しい(ご飯は生喬師匠が作っていた)
お歳暮は宝塚歌劇団のカレンダー、2本と決まっている。
②修業中三年間は稽古の録音禁止
しかも三遍稽古ではなく、二編稽古だったから覚えるのに苦労した。
が、それが現在の基礎になっている。
Q 『五楽笑人』について
A 顔にみんなの手を当ててるのは、perfumeのイメージ。
中段だったので、態勢がつらかった(笑)
らく次さんは上野広小路亭で志らく師匠に入門志願されたとか。
最近では、高座だけでなく裏方にも周ろうとしているそうです。
高津の富
「あた…あたたたtt」
1000両を当てると狼狽しますよね(;’∀’)
夜、控えを持って確認しにきた宿屋の主人も同じように狼狽。
折半したら500両。1両が10万円×500両=5000万円を手にする事になるので、不自由なく生涯を暮らせることになるのでしょうか。
むしろ、この後どのような人生を歩んだのかが興味あります。
突き富の前に妄想して他人を巻き込む男が面白かったな(笑)
仲入り
はてなの茶碗
米朝師匠の流れを汲む『はてなの茶碗』
米二師匠に稽古をつけてもらったそうです。
このネタを聴くたびに思うのですが、大阪人の商魂は逞しいものがあります。
3両の茶碗で、茶金さんが1000両儲けたと思い違いする油屋さんが(笑)
分け前は一旦断りますが、しっかり受け取るのも大阪人らしいですね!(偏見)
もちろん異論は受け付けます(;’∀’)
おまけ
当日のお二方の写真です。

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