2022年5月3日
お江戸上野広小路亭の『しのばず寄席・夜』に行ってきました。
永谷商事さん主催の興行で、他流派の芸人さんがご出演。
いわゆる『定席』にとらわれない顔付け。夜の部は『若手の会』です。
演目
立川縄四郎 魚根問
三遊亭遊七 めがね泥
三遊亭鳳笑 つる
轟光 漫談
神田松鯉 秋色桜
~仲入り~
まとめ
仲入りは人間国宝が締め、仲入り明けは吉笑さん・小すみさん。
そしてトリが三四郎さんと、楽しい公演でした。
客席に小さなお客さんが2名。
とてもよく笑うお嬢さんで、会場が明るくなっていた気がします。
将来、落語会の常連になってくれればいいですね。
遊七さん・めがね泥
見張りのことを『がんをはる』というのは、泥棒協会で決まっていた!?
新入りにつられて踊る先輩泥棒と親分の滑稽さが…(;’∀’)
鳳笑さん・つる
『子供向けの噺』
お嬢さんが「つーるー」を真似したり、盛り上がったりしていたので
鳳笑さんはご満悦で高座を降りていきました。
修業時代に住んでいたアパートのお話も面白かったです。
カギが南京錠なら、いろいろ開けやすいんでしょうね。
轟光さん・漫談
『とどろきひかる』さん。
兵庫県加古川市出身で、芸歴9年目。
高座中に超常現象!?が起こり、魔力でも使えるのかと勘違いました(笑)
関西の方がウィットに富んだ返しをするお話は都市伝説だと思っていたのですが、
どうやら事実のようですね。
実例をわかりやすくご説明いただきました。
松鯉先生・秋色桜
上野の山に近い広小路亭で秋色桜!
俳人でもある松鯉先生の教養たっぷりの高座でした。
『花の雲鐘は上野か浅草か』(松尾芭蕉)
『さまざまなこと思い出す桜かな』(松尾芭蕉)
『散る桜残る桜も散る桜』(良寛)
桜を扱った名句は多いんですね~。
演題の元になった枝垂桜は上野公園に今でもあります(現在9代目)
筆者も何度か現地へ訪れてますが、清水観音堂が背景になりとても映えます。

こちらが秋色桜です(2021年5月撮影)
仲入り
吉笑さん・ぷるぷる
このネタは何回聞いても面白いですね!
登場人物5名中3名が口ぷるぷるしてるって、みんな松ヤニ好きなんですね(笑)
普通の状態なのがご隠居一人という(;’∀’)
ご実家に帰省された後、帰京する際の『遭遇劇』にびっくりしました。
グリーン席で不自然に席が埋まっている時は…
小すみさん・音曲
長崎さわぎ/さつまさ/愛しのカレーライス(自作)/甚句
お嬢さんのために、三味線のプレゼンテーションもありました。
弦を見ずにあれだけの音を奏でる技術、相当練習が必要なんでしょうねえ…
『愛しのカレーライス』は、インドをイメージした楽曲。
髪飾り・ヴェールをつけたら現地の方に見えてしまう不思議です。
三四郎さん・井戸の茶碗
高木佐久左衛門の下男・良助のキャラが軽い軽い。
風向きがいい方に味方する、風見鶏なところが面白かったです。
「く~ず~や~。」「スパン・ポン・コロン」
勢いよく首を跳ねられそうになる清兵衛さん。
作左衛門・千代田卜斎の間で50両を持ちうろうろ。
斬られそうになったり、鉄砲で撃たれそうになったり…
清兵衛さんも災難ですね(笑)
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