2022年2月16日
北とぴあつつじホールで開催された『スペシャ寄席其の二・江戸如月編』を現地鑑賞。
『スペシャ』はスペシャルの略ではなく、スペースシャワー(TV/ネットワーク)の略。
上方落語家3名・ミュージシャン3名がコラボレーションする企画、第二弾です。
演目
※青色が落語家チーム、黄色がミュージシャンチーム。
ヤマサキセイヤさんが一曲不明でした。
桂九ノ一×森良太(Brian the Sun)
HEROES・時うどん・青空
笑福亭笑利×ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)
自由恋愛の果てに・NO MORE 劣化実写化・( )・冷めない夢・冷めない夢
桂紋四郎×石崎ひゅーい
ガールフレンド・ジャンプ・アヤメ(紋四郎さんの出囃子)・景清・ピーナッツバター
まとめ
「スペシャが本気を出してきたな」
石崎さんの言葉通り、みなさん気合入っておられました!
また、今回かなり前の席に座った事もあり、弾き語りをしている時の落語家チームの反応、高座をしている時のミュージシャンチームの反応、どちらも至近距離で見ることができました。
会場の緊張感と合わさり、素晴らしいイベントだったのではないかと思います。
また、言葉を扱うという意味では、弾き語りと落語の親和性が高いのかなあと感じました。
今回の企画立案・舞台演出にも関わられた樋口大喜さんへ、心より感謝申し上げます。
九ノ一さん×森良太さん
テーマは『冴えない人』かな?
『いたいけなうどん屋さんをごまかして1文ごまかす話』、トーク部分が前フリに。
時うどんに入った瞬間、ちょっと笑っちゃいました。
たった1文をかすめるため、必要以上の借金をしてしまったことを後悔する喜六。
この場面が一番好きです。それでも前を向いている姿がいいですね!
「こんだけあったらごまかさんでも食えるんや」
大半が音楽の観客?の中、立派に開口一番を務められました。
森さんは桂花団治さんの御子息。前回は九ノ一さんがかなり恐縮されてる様子でしたが、今回は距離が近くなっていた気がします。
笑福亭笑利さん×ヤマサキセイヤさん
登場から土下座で掴みを取るお二方。
今回も、漫才のような掛け合いがとても面白かったです。
放っておいたらずっとトークしてそうですな気がします。
そして、今回笑利さんはロボット姿も!?
袖口からピンポン玉を発射してました。
ヤマサキさん曰く「パーツのサイズが合ってないロックマン」(笑)
パペット落語でお馴染みの鶴笑一門だからこそなせる業ですね!
落語はキュウソネコカミの楽曲から着想された『冷めない夢』
すべての陰謀の黒幕とされている?『牛耳ってる人』が今回も登場。
通信すら牛耳ってますが、バランスと取るために七夕の願いを叶えているそうです。
主人公の願い『世界平和』叶えるためには…(;’∀’)
桂紋四郎さん×石崎ひゅーいさん
トリは紋四郎さん・石崎さん。
職人肌のお二方は、掛け合いはほぼなしで粛々と進行。
石崎さんの弾き語りは言わずもがなですね。
エレキギターを持ってきたのが気になっていましたが、理由は紋四郎さんの高座で判明。
『アヤメ』で登場した紋四郎さんは景清。
同じ盲目の女性とのやりとりをカットして、完全な人情噺に構成。
が、公演の流れもあり、過去観た中で一番の高座だったような気がします。
石崎さんがエレキギターでSEを入れてたのもよかったですね
(定次郎と甚兵衛が満願の話をする場面・定次郎が楊柳観世音と話す場面)
前回は急遽だったと聞いた記憶がありますが、今回は打ち合わせ済みのようでタイミングばっちりでした。
おまけ
会場の写真と、企画者・樋口大喜さん
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