末広亭初席1/1~謹賀新年!

2022年1月1日
新宿末広亭初席を現地鑑賞。

毎年1月1日~10日までは顔見世興行で三部制。
三が日は、一部と二部の間で入れ替えがあります。
そのため今回は二部から三部の終演まで、約6時間いました。

顔見せ興行らしく、通常より芸人の出演数がかなり多いです。
そのため一人当たりの持ち時間が短く、漫談で終わる方も。

出演人数が多いので、演者のレポートはピックアップして記載します。

演目

二部
桂南海        小噺
三遊亭金の助     ご挨拶
山上兄弟       奇術
桂小文治       漫談
春風亭小柳      つる
桧山うめ吉      俗曲
春雨や雷蔵      八問答
三笑亭茶楽      紙入れ
ぴろき        ウクレレ漫談
春風亭柳橋      黄金の大黒
三遊亭小遊三     蜘蛛駕籠

~仲入り~

神田京子       金子みすゞ伝
桂枝太郎       アンケートの行方
ナイツ        漫才
桂富丸        漫談
桂南なん       漫談
東京太・ゆめ子    漫才
三笑亭夢太朗     漫談
三遊亭円楽      漫談(歌丸師匠との思い出)
翁家喜楽・喜乃    太神楽
神田松鯉       門松の由来

三部
三遊亭げん馬     ご挨拶
桂笹丸        漫談
桂竹千代       漫談
小泉ポロン      奇術
春風亭昇吉      たけのこ
寿獅子
桂文月        めがね泥
三遊亭遊史郎     善光寺の由来
ねづっち       漫談
神田紅        黒田武士(黒田節の由来)
ザ・ニュースペーパー コント
(山本天心・浜田太一)
桂伸衛門       新寿限無
昔昔亭A太郎     ほれうそ
桂竹丸        パタヤの悪夢

大喜利
竹丸(司会)
春風亭昇也 三遊亭吉馬 笹丸 竹千代 ねづっち

まとめ

数年ぶりに初席を観に行きましたが、お正月興行はいいものですね。
時間が経つのが早いので、「もうこんな時間なのか!」と思う事が多々ありますが(;’∀’)

ちょうど円楽さんの高座中に、『笑点』新メンバーが発表されていたようです。
新メンバーになった桂宮治さんのことも少し触れられてました。

個人的には、元日から松鯉先生の高座を観られたことが嬉しかったです。
今年はいい年になりそうだ。

二部

ぴろきさん・ウクレレ漫談

ぴろきさん芸風変わったかな?
「明るく陽気にいきましょう」の歌い方がポップになってました。
以前観た時はもうちょっとねちっこく歌われていた印象です。

柳橋さん・黄金の大黒

現・落語芸術協会副会長です。
感染症対策のため、大きな声で笑わないような落語を目指しているとかいないとか(笑)

黄金の大黒を見つけて祝っている家主の家。
番頭さんより「おめでたい席だから、一人ずつ羽織を着て口上を言ってくれ」
こう言われた長屋の住人たちは…

小遊三さん・蜘蛛駕籠

小遊三さんは、短時間の高座でこのネタをする事が多いです。
「あーら、くーまさーん。あーらくーまさーん」
酔っ払いの堂々巡りがわかってても面白いんだよなあ(笑)

仲入り

京子さん・金子みすゞ伝

「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと 「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと 「遊ばない」っていう。

そうして、あとで、さみしくなって

「ごめんね」っていうと、「ごめんね」っていう。

こだまでしょうか いいえ誰でも

2011年東日本大震災が起きた際、毎日のように流れていたCMです。
この作者が金子みすゞさん。

金子さんは山口県の出身で、京子さんが生活している片方の拠点も山口県。
この縁で金子さんの半生を創作されているそうです。

ナイツさん・漫才

ナイツのお二人も久々ですね。
相変わらず、ツッコミ土屋さんの切れ味が凄まじかったな(笑)

塙さんのボケは円熟の域に達してきましたね。

円楽さん

楽太郎時代、先代円楽師匠の指名で、二つ目・27歳にして笑点のレギュラーになった円楽さん。
方向性に悩んでいた際、歌丸師匠から「迷ったら俺の事使ってくれ」と言われたエピソードは有名ですね。

それから事あるごとに歌丸師匠を持ち出すことになるのですが(笑)

日本中を二人会で周っていたそうで、その際もまくらでお互いを罵り合ってました。
当然お二方で示し合わせた、いわゆる『プロレス』で、これを足掛かりに落語に興味をもってもらおうと考えていたそうです。

松鯉先生・門松の由来

斜めに斬られた竹と、水平に斬られた竹。
門松には二種類あるお話は初耳でした。
切り口が水平の門松、見てみたいですね。

「まつかれてたけたくひなきあしたかな」

三方ヶ原の戦いで大敗を喫した徳川家康の下に、新年に武田信玄からこのような歌が届く。
当時は濁点がついてなく仮名のみであったため、家康は「松(平)枯れて 武(田)類なき 明日かな」と読み顔が青ざめていた。

しかし徳川四天王の酒井忠勝は、「松枯れで 武田首なき 明日かな」と見事な機転を利かせ、皆の士気を上げる事に成功した。

武田の首を挙げる気持ちで、竹を勢いよく斜めに斬った竹を飾る徳川家。
そうはさせまいと竹を水平に斬った竹を飾る武田家。
日本には二種類の門松が飾られるようになるのであった。

三部

ねづっちさん

今回もおかみさんのボヤキは絶好調(笑)
当日お昼に若い夫婦と交わした会話の一部始終を語る、ホヤホヤのネタが面白かったです。

紅さん・黒田武士

年明け最初の高座は黒田武士ですね!
これを聴かないと年が明けた気分にならないです。

しかし、福島正則もうまくやりくるめられましたね(笑)

ニュースペーパーさん

『一年に一度しかやらない』というハンドベルの芸です。

前年は失敗?していたようですが、この日は見事成功!
森山直太朗さんの『さくら』、童謡『うみ』、ベートーヴェンの『第九』を見事に演奏しました。

伸衛門さん・新寿限無

『寿限無君』にもし結婚して、子供ができたら?
どうやら奥さんも長い名前、子供も長い名前になるようです。
これは親戚泣かせですね(笑)

A太郎さん・ほれうそ

昨年、『アディーレ法律事務所』のCMにご出演されたA太郎さん。
そういえば撮影は末広亭でしたね。
地方の興行では、『借金の人』と呼ばれた事があるそうです(笑)

URLはこちら
過払い金編→https://www.youtube.com/watch?v=JbdBSQ51jug
債務整理編→https://www.youtube.com/watch?v=A9_vwH5ivX4

大喜利

昨年から第三部の最後は大喜利(なぞかけ大会)になったそうです。
黒染めをやめて、ロシアのエリツィン元大統領そっくりになった竹丸さんが司会。

お弟子さんである、竹千代さん・笹丸さんへの公開小言が面白かったです。
お題を募集していたので、今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を出させていただきました。

冷静に考えるとかなり難しいお題でしたが、しっかりねづっちさんがまとめて頂きました。
最後に竹丸さんの手ぬぐいもいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました