2021年11月30日
末広亭夜の部を現地鑑賞。
神田松鯉先生の義士伝興行・千穐楽です。
演目
ザ・ニュースペーパー 社会風刺コント
(土谷ひろし・桑山元)
桂伸衛門 金明竹
三笑亭夢丸 権助提灯
ボンボンブラザース 曲芸
神田松鯉 赤穂義士本伝・義士勢揃い
まとめ
今回は10日間中3日間伺うことができました。
全日程ほぼ満員で、終演時に鈴なりのような拍手が松鯉先生へ送られる光景は感動もの。
個人的には特に聴きたかった三席を聴けたので、とても満足です。
来年は齢80になる松鯉先生。
次回の義士伝興行も楽しみです!
お体だけは大事にしてくださいませ。
ニュースペーパーさん・コント
『USOヘッドライン』
ニュースを独自の視点で斬るコーナー。
USOという言葉の通り、オチはでたれめでした(笑)
今をときめくあの幹事長も登場しました。
伸衛門さん・金明竹
使いの方が言い立てを4回。
さすがにアゴががくがくになっているようで(笑)
江戸落語の金明竹は、流れるような言い立てで言葉も聞こえづらくなってるんですね。
言いたての中に『備前長船』がありますが、先日現物を見てきましたので画像を載せておきます。
落語では『則光』ですが、写真は『法光』で少し違いがあります。
出典:鉢形城歴史館配布のパンフレット
夢丸さん・権助提灯
「月々金持ってくるドスケベが来たぞ~!」
口が悪い権助と一緒に、本妻・お妾さんの家を行ったり来たり。
合計、三往復半して夜が明けてしまいました。
「哀れな男だな!」
「今晩オラ一緒に寝るか!?」
「オメエ、どちらからも嫌われてるな!」
旦那さんが不憫でならないです(笑)
松鯉先生・義士勢揃い
討ち入り当日、続々と義士が揃う様子は興奮しますね。
店を貸した蕎麦屋店主の男っぷりが素晴らしかったです。
前原伊助の槍がビューっと行ったところに、蕎麦を笑顔で運んできた場面は大爆笑しました。
堀部安兵衛・村松喜兵衛・大石主税・大高源吾・大石内蔵助・前原伊助などが登場。
ちょっとした群像劇でした。
討ち入り当日、赤穂義士は50名が集まれる場所を探していた。
「加賀百万石・御手子集の株が買えた。舞を披露したいので店を貸してほしい」
八百屋に身を変えていた堀部安兵衛が、馴染みのそば屋にこう告げて貸切ることに成功。
12月14日。
立派な姿で大小を身にまとった安兵衛。
帳場に座り、御手子集(という名の義士)を次々と迎え入れる。
そこに丸坊主の男が現れ、「こんな御手子はいるのか?」と疑問を持たれたが、安兵衛は「御手子専門の医者です」と見事に切り抜けた。
赤穂藩俳諧三羽カラスと称された大高源吾。
蕎麦屋主人が『かむりづけ』をしていたので見てみると、お題『なんのその』に対し、『なんのその、いい面の皮、鯉の滝登り』と句を作っていた。
もっとよくなると話した源吾は主人に『なんのその、岩をも射抜く、桑の弓』という句を授けた。
「そろそろ支度を…」
内蔵助の一言で、面々は一斉に準備を始める。
前原伊助は自慢の槍を素振りしているが、そこに蕎麦を担いだ主人が来たため、びっくりして転げ落ちてしまった。
慌てた安兵衛と内蔵助が真実を打ち明ける。
主人は快く皆を送り出し、お詫びの金子も受け取らなかった。
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